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自己奉仕バイアスじこほうしばいあす

「自己奉仕バイアス」(Self-serving bias)とは、成功や失敗の要因を自分本位に解釈してしまう心理的傾向のことである。
成功した時は自分自身の能力によるものと感じることにより、自信につながりプラスに働くことがある。一方で、失敗した時には環境や外部要因によるものと感じることにより、自省ができず同様の失敗を繰り返すようなマイナス面もある。
例えば、自分の担当した業務が評価された場合は「自助努力が実を結んだ」と結論づけ、成果が出ない場合は「上司の指導が悪いせいだ」といった考えを指す。

バイアスは人の認識における偏りや思い込みといった意味合いの言葉である。そのため自己奉仕バイアスは一つの先入観から、無意識に自分にとって都合の良い情報ばかり集める「確証バイアス」とも関連がある。
「自己奉仕バイアス」における対処としては、客観的な視点で自らの行動や言動を見つめなおすことが求められる。自分の主張に不足している情報がある可能性や、自分の考え方は必ずしも正しいものでないと、複数の視点を持つことで解消しやすくなる。
 

更新日:2024/07/04

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