求人票とは、企業が求人を募集する際に公共職業安定所や大学のキャリアセンターなどに出す書類のことである。求職者が安心して就職活動ができるよう、求人票には以下の項目の明示が、法律（職業安定法）で義務化されている。

・労働者が従事する業務内容
・従事すべき業務の変更の範囲　※
・労働契約期間
・有期労働契約を更新する場合の基準・試用期間の有無
・就業場所
・就業場所の変更の範囲　※
・就業期間、時間外労働の有無、休憩時間及び休日
・賃金額
・健康保険、厚生年金、労災保険、雇用保険の適用に関する情報
・募集者の氏名または名称
・派遣労働者として雇用する場合は明記
・受動喫煙防止措置の状況

※「変更の範囲」とは、雇入れ直後にとどまらず、将来の配置転換など今後の見込みも含めた、締結する労働契約の期間中における変更の範囲のこと

企業が求人票を書く目的は、求職者の自社に対する関心を高め、応募者を増加させることである。求職者が応募したくなる求人票を作成するためには、必須項目にあるような給与や年間休日数などの定量情報以外にも、ポジション名や仕事内容などのアピールできる定性情報を魅力的に盛り込むことが重要である。また、求職者のニーズや興味関心に合いそうな社風や福利厚生・入社後のキャリアプランなどの情報をわかりやすく記載することも有用だろう。就職差別に繋がるような記載や求職者に誤解を与える可能性がある記載をしないことを前提に、企業独自の魅力をわかりやすく盛り込むことが応募者を増やすための近道である。