2021年卒 マイナビ企業新卒内定状況調査
2021年卒の採用充足率(内定者数/募集人数)は82.3%(対前年1.9pt増)と例年と同程度の水準になっている【図1】。6月に実施した調査では全体的に充足率が下がる傾向にあったが(出所:マイナビ2021年卒企業採用活動調査 6月実施)、夏以降の採用活動で充足しつつあるようだ。しかしながら「20年卒入社実績数」「21年卒募集人数」「21年卒内定者数」の3項目を比較すると、21年卒の内定者数は前年入社実績よりも16.3pt減という結果になり、十分充足している状況ではないと推察される【図2】。ただし、内定者に対する満足度は前年より改善しており、「質・量ともに満足」は37.6%で、前年を11.5pt上回っている【図1】。
一方、採用活動の期間については、「長期化した」という回答が36.1%と前年よりも12.6pt増加していた。2021年卒採用は新型コロナウイルスの影響で採用活動を一時期中断するなどスムーズに進められない時期もあり、全体的に活動期間が長くなったようだ【図3】。
しかしながら、就職活動を中断せざるおえなかったのは学生も同じであり、夏以降も活動を継続するとする学生は6月時点で58.6%(対前年12.2pt増、出所:マイナビ 2021年卒 大学生 活動実態調査 (6月) )だったこともあり、採用活動再開後に企業と学生のマッチングが進んだと考えられる。
一方、採用活動の期間については、「長期化した」という回答が36.1%と前年よりも12.6pt増加していた。2021年卒採用は新型コロナウイルスの影響で採用活動を一時期中断するなどスムーズに進められない時期もあり、全体的に活動期間が長くなったようだ【図3】。
しかしながら、就職活動を中断せざるおえなかったのは学生も同じであり、夏以降も活動を継続するとする学生は6月時点で58.6%(対前年12.2pt増、出所:マイナビ 2021年卒 大学生 活動実態調査 (6月) )だったこともあり、採用活動再開後に企業と学生のマッチングが進んだと考えられる。
<各種詳細データは以下をご覧ください>
・「採用充足率」「募集人数および内定者数の前年入社実績比」…P.7
・「内定者満足度」…P.10
・「採用活動の期間」…P.39
■コロナ禍の内定者フォローでは懇親会が減少、少人数やWEB化可能な面談が増加
内定者に実施しているフォローについては一般的に食事会を伴う「懇親会」の実施割合が減少しており、「内定者懇親会」は58.2%で前年より16.0pt減少、「先輩社員との懇親会」は30.9%で前年より11.8%減少している。一方、少人数での実施やWEB利用が可能な面談はいずれも増加しており「人事との面談」は36.5%(対前年6.6pt増)、「先輩との面談・OBOG訪問」は15.0%(対前年7.3pt増)となっている。【図4】
また、内定者に対面で会いたいと言われた際の対応を聞いたところ、「感染防止対策をしたうえで、基本的には受け入れる」が56.6%と最も高く、「何の制限もなく受け入れる」7.8%と合わせると6割以上が基本は受け入れる姿勢だと回答している。
ただし、上場企業を中心に、採用担当者自身がリモートワークをしているケースもあり、状況によっては難しいこともある。しかし、WEBで対応するなどなんらかの対応をする企業が多数であるといえるだろう。【図5】【図6】
◆2022年卒の新卒採用の予定について◆
■2022年卒向けインターンシップは「今年初めて実施した」が減少するも全体では半数以上が実施
2022年卒向けのインターンシップ実施状況・予定について聞いたところ、「今年初めて実施した」「これまでも実績があるので実施した」をあわせると55.5%が実施したと回答している。結果的には半数以上が実施しているわけだが、「今年初めて実施した」とする回答は6.9%と前年よりも11.6pt減少している。昨年もインターンシップを実施した企業は継続して実施するようだが過去に実績のない企業の実施割合が減少しているため全体的に減少傾向となっている。【図7】
また、コロナ禍におけるインターンシップ実施に関して困っていることを聞いたところ「インターンシップを実施する場所の新型コロナウイルス感染防止対策」が最多で50.3%、次いで「都道府県をまたぐ移動への対応」48.2%が続く。上場企業では特に「WEB型インターンシップを実施するにあたってのノウハウがない」(54.0%)、「3密を避けるために定員を減らさなければならない」(41.5%)の回答割合が高かった。【図8】
■2022年卒採用は78.3%が継続して実施する予定と回答
2022年卒向け採用計画の策定状況を聞いたところ、例年より遅れている(※1)との回答が14.7%となっており、上場企業で18.2%とやや高い。採用実施については、予定が確定していない場合もあわせると全体で78.3%が継続して実施する(※2)と回答している。【図9】
採用予定数については「減らす」が13.1%、「増やす」が9.0%となっているが、最も多いのは「今年度並み」で66.7%となっている。採用活動についての感覚としては「厳しくなる」が減少傾向にあるものの、やはり「今年度並み」が最も高い。コロナ禍で景況感が読めないなかではあるが、新卒採用を実施している企業の多くは継続的に実施する予定にしており採用を実施する企業にとってそれほど楽観視できる状況ではないという考えが多数派であると思われる。【図10】【図11】
2022年卒向け採用計画の策定状況を聞いたところ、例年より遅れている(※1)との回答が14.7%となっており、上場企業で18.2%とやや高い。採用実施については、予定が確定していない場合もあわせると全体で78.3%が継続して実施する(※2)と回答している。【図9】
採用予定数については「減らす」が13.1%、「増やす」が9.0%となっているが、最も多いのは「今年度並み」で66.7%となっている。採用活動についての感覚としては「厳しくなる」が減少傾向にあるものの、やはり「今年度並み」が最も高い。コロナ禍で景況感が読めないなかではあるが、新卒採用を実施している企業の多くは継続的に実施する予定にしており採用を実施する企業にとってそれほど楽観視できる状況ではないという考えが多数派であると思われる。【図10】【図11】
- 調査・データ 更新日:2020/10/29
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