採用力のある企業とない企業を分けるものとは?
結論から言うと、「どうしたらたくさんの求職者に会えるか?」に、徹底的にフォーカスすることです。より多くの求職者に会うためにはどうすればいいかという視点で考え始めると、なすべきことが浮かんできます。
転職サイトに出稿して求職者を募ることから始めたとします。さて、集まった求職者に対し、どう対処するか。大事なのは、とにかく「いち早く連絡すること」です。
細かい話になりますが、たとえばその会社に応募した段階で、サイトからエントリーに対するお礼のメールが自動送信で送られます。しかし、「たくさん会う」という観点から言えば、絶対早く電話したほうがいい。
電話をしたら、すぐ会う日時を設定する。そして面接日が近づいたら、案内が確実に求職者に伝わるようにする。こうして接触頻度を多くすることで、貴社が求める人材に会える機会、出会える確率が増えるのです。
そして、あなたの会社に応募している人は、同時に複数の会社に応募しています。しかも、労働需給は逼迫しつつある状態。A社とB社に応募したが、A社からはすぐ連絡があったものの、B社からは何の反応もない。
単純ですが、こうした扱いの差一つで、人の心は動きます。実際、その会社を最終的に選んだ決め手は?という質問を内定者や中途採用者にすると、「人事担当者の人柄や対応がよかったから」といった理由が答えとして返ってくる場合も少なくないのです。
そうした状況にありながら、「早く連絡すること」の大切さを認識していない、実践していない担当者が意外と多い。「いち早く連絡する」だけで他社と差別化ができ、アドバンテージを得ることができるという点に、もう少し目を向けてほしいと思います。採用力のある企業とない企業の違いは、こうした細部に宿っているのです。
場合によっては、採用枠はごく少数なので時間を掛けて厳選したい、と考える方もいるでしょう。であればなおさら、まず可能なかぎり母集団を最大化し、そこからできるだけ多くの人に会い、自社の魅力を直接訴求することで求職者を引き付けておかなければいけません。
厳選とは、多くの中から選び取ることだからです。
- 人材採用・育成 更新日:2017/02/08
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