従業員の「素質」をデータ化。組織を強くする!適性テストの活用方法
採用の場面で使うイメージが強い適性テストですが、目的は「その人のことを良く知るツール」として使われます。ですから、「その人にどんな仕事をお願いするのか」「どのような方法で育成すると成長していきやすいのか」というような配属・育成などの場面で、ここ最近は使われることが増えています。
その要因としては、人手不足。人材の採用が難しくなっている状況なので、今いる従業員を戦力化することに重きを置く企業が少しずつ増えてきているからだと考えられます。配属を考えるとき、その人の個性をきちんと把握することはとても重要です。その上で仕事に必要な能力を発揮してくれる可能性を判断し、活躍の可能性が高い部署へと配属する。従業員と配属先とのマッチングを図ることが、各事業の最大限のパフォーマンスを引き出すことにつながっていくのです。
最初に導入していただいたのは、研修のタイミングです。入社5年目に行う研修があり、そこで100名くらいの従業員の方々に受検してもらいました。実際に適性テストを受けてもらって、本人たちにフィードバックすると非常に納得感があったそうです。本人たちも良く当たっていると感じていましたし、人事としてもこういう情報があると人事面談がやりやすいという意見もいただいています。
その後、約1年かけて、全従業員に適性テストを受検していただきました。あわせて、部下の育成責任を持つ全マネージャーに対して、結果の読み方や結果を活かした指導の方法に関する研修を行いました。結局、仕事の能力は「現場」で身につきますので、業務の中で指導をしているマネージャーが有効に活用できるかが鍵になっているという問題意識からでした。定性的な人事データしかなかったものが、定量的なデータも集められたことで人事改革にも良い影響を与えられたのではと思います。
- 労務・制度 更新日:2019/08/20
-
いま注目のテーマ
-
-
タグ
-