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新卒採用フローについて

1.採用フローとは

採用活動には学生に企業を知ってもらうための「広報活動」と、最終的に内定を出す学生を決めるための「選考活動」があります。広報期間に実施することとしては学校へ求人票を出したり、就職情報サイトに求人情報を掲載したり、合同企業説明会への出展や自社で会社説明会を行うなどの方法があります。それぞれ適切な時期がありますので、スケジュールに応じて幅広く取り組むことが必要です。

選考期間では、企業の「求める人物像」に当てはまる学生を見極めるために必要な各種採用試験を行います。選考方法には個人面接、グループ面接、適性試験、グループワークなどがあります。こうした活動全体を通して、最終的に内定出しを行うまでの一連の流れを「採用フロー」と呼んでいます。

2.採用フローの設計準備

新卒採用において、母集団形成から内定出しまで多くの時間と工程を要します。企業の採用基準、採用人数、採用スケジュール、採用活動への社内の協力体制、採用予算などを踏まえて設計しますが、どのような採用フローを取り入れるかは企業の「求める人物像」と学生の志望をマッチングさせて内定出しができるかがポイントになります。まずは一般的な採用フローをご紹介しましょう。

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< 広報活動とエントリー受付 >

まず、採用活動を行っていることを学生に知ってもらうために、求人票や就職情報サイトなどを通じて広報を行い、エントリー(応募)受付を始めます。当社の学生モニター調査によると、「興味がある・興味が沸いた(49.0%)」「もっと情報がほしい(15.9%)」という気持ちでエントリーしていることがわかりました(※1)。興味のある企業のホームページに求人情報が掲載してあるかどうかは学生自身でチェックしますので、該当年次の採用活動の有無・企業情報の最新化を定期的に行うようにしましょう。
shinsotsuflow_img02※1:2017年卒 マイナビ学生就職モニター調査 3月の活動状況

< 企業理解と学生の意識醸成 >

興味を持っている学生に対しては会社説明会を開催して企業・仕事理解を深める、合同企業説明会に出展して多くの学生に企業を知ってもらう機会を設けます。社内の協力体制を整えることができる場合は、採用担当者だけでなく、企業のトップ、現場社員、就職活動中の学生と年齢が近い若手社員に協力してもらうこともおすすめです。採用担当者が体験者の話を代弁するのではなく、当事者が直接学生に話したり接することで仕事の「リアルさ」を伝えられるためです。学生自身がその企業で働く姿やキャリアアップがイメージできることで納得感を得て志望意欲を高め、次のステップとなる選考へと繋げていくことが期待できます。

< 選考と内定者フォロー >

企業が求めている学生を見極めるために必要な選考は、筆記試験や面接など様々あります。選考や面接の回数は多くなれば内定出しまで時間と採用パワーがかかり過ぎてしまい、少なすぎても企業の採用基準を満たしている学生なのかを判断する機会が少ないためにミスマッチを起こしてしまう可能性があります。おおよその目安として、一次選考を受けてから内々定を出すまで多くの企業は1ヶ月以上2ヶ月未満で実施しています。内々定を出したあとも、企業理解や仕事理解を深めて入社を迎えてもらうために「内定者フォロー」も重要になってきます。

3.採用フローのパターン例

一般的な採用フローにあわせて実際の採用活動について簡単にご紹介しましたが、ここからは、採用フローの重要フェーズ(エントリー受付から内定出しまで)について3つの形式に分けて例示します。いずれも企業と学生の間でいかにマッチング状態になるかという視点と、限られた採用パワーの中でいかに進行できるかという観点から実施されているパターン

■標準タイプ

近年最も標準的に行われている採用フローです。
shinsotsuflow_img03学生への広報によるエントリー(応募)受付はインターネット上で行われるのに対し、会社説明会はリアルな会社PR(企業広報)かつ社風PRであり、学生にとっても企業を体感できる場です。また、学生は企業を訪問して参加する会社説明会やインターネットを視聴する形式で会社説明会に参加する「WEBセミナー」により企業理解を深め、次のステップとなる選考試験に臨むことができます。企業理解があった上での選考試験になるため、学生の「納得感」につながります。この標準タイプでは、数ヶ月単位の期間が必要になります。

■説明会・選考一体形式タイプ

shinsotsuflow_img04採用フローを短縮することで、内定出しまでをスピーディーに行いたい場合に有効です。他社での内定出しが行われる期間に、会社説明会への参加を促す企業がこちらの採用フローを導入するケースも見受けられます。理由としては、会社説明会よりも選考試験の方が学生の優先度が高くなる傾向が強いため「会社説明会プラス選考試験」とすることで他社と同じく選考ステップまで進めることがでるからです。

「採用力が高い」企業はある程度有効な場合がありますが、会社説明会と選考試験が同じ機会なため、学生の企業理解度が進まないまま選考に入る以上、学生に「納得感」があるかどうかには不安が残ります。また、選考試験の内容や実施方法によっては学生の拘束時間が長くなります。学生が何度も企業に足を運ぶための交通費を気にかけたり内定出しまでの時間を短縮するため、後半戦から採用フローを見直して説明会・選考一体形式タイプに切り替える場合があります。

■試験先行タイプ

shinsotsuflow_img05エントリー母集団(応募学生数)が募集人員に対して、大量な場合に有効な手法です。ただし、学生側の立場になると会社説明会で企業の雰囲気や働く社員の様子を体感する前にセグメントされてしまうため、会社説明会に呼ばれなかった(選考試験で不合格となった)学生は「納得感」を得られない可能性があります。


「人気業界」「人気企業」である場合には、大量の母集団を効率的にフィルタリングする方法として有効であるといえます。この手法の場合も、内定出しまでの段階(または内定後のフォローも含めて)で、該当学生が「納得」している状態に持っていくことが極めて重要です。入社後に、「イメージとは違っていた」ということにならないよう細心のケアが必要です。