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短期間でも学生に好印象を与えるプログラムとは

   今年11月に発表した弊社の「2018年度マイナビインターンシップ調査」では10月時点で72.8%の学生がインターンシップに「参加経験あり」と回答しており、インターンシップは就職活動前の業界や企業を知る機会として定着してきた感があります。また、企業側の「2019年卒マイナビ企業新内定状況調査」でも3月からスタートする採用活動を視野に入れながら、63.4%の企業がインターンシップを実施しています。更に、企業は秋冬のインターンシップを3月以降のエントリーに繋げるため、開催期間が1日若しくは2~3日という比較的短期間で数多くの学生と接触可能なプログラムを実施する事もわかっています。そこで今回は企業側の視点に立って、短期間に自社に対する印象を高め、実際に働きたいと思わせるインターンシッププログラムの要素とは何かを、前述の学生調査を基に分析してみたいと思います。

<分析の概要>

「2018年度マイナビインターンシップ調査」において、「参加した中で、最も印象に残った企業のインターンシップ」に関するアンケートを実施しました。今回の分析では、この設問内で参加企業に対する心境が「良い方向に変化し、その企業で働きたいと思った」(※以後『好印象変化学生』と表記)と回答した学生且つ、印象に残った企業のインターンシップ開催期間が「1日」及び「2~3日」と回答した学生を対象として抽出しています。分析内容は10月時点のインターンシッププログラム全体を表す回答者全体(青枠内:4,660名)と、短期間でも良い方向に変化した「好印象変化学生:1日」(赤枠内)及び「好印象変化学生:2~3日」(赤枠点線内)に分けて、「プログラム内容」「参加して良かった点」「事業や仕事内容に関する理解度」に関して、分析を試みています。

 

<プログラム内容の比較>

   まずは「印象に残った企業のプログラム内容」(複数回答)の内容を回答者全体でみると、「グループワーク(企画立案、課題解決、プレゼンなど)」が60.3%で最も多く、「人事や社員の講義・レクチャー」(41.7%)、「若手社員との交流会」(39.9%)が続きます。これを『好印象変化学生』の「1日」と「2~3日」で比較してみると、共に回答者全体を上回ったのは上位3項目でした。特に回答者全体と差分が大きいのは「好印象変化学生:2~3日」の「若手社員との交流会」(全体比+13.4pt)や「グループワーク(企画立案、課題解決、プレゼンなど)」(全体比+12.8pt)でした。この2つのプログラムは学生に好印象を与える事に一定の効果があると推察されます。一方、「実際の現場での仕事体験」は短期間であるが故にプログラムに組み込まれている割合が低いようで、回答者全体を下回っています。参考で集計している『好印象変化学生』の「1週間以上」では56.1%と最も高い項目になっている事と併せて考えると、「実際の現場での仕事体験」はプログラム内容における重要性が高い事は間違いないようです。

<参加して良かった点の比較>

   続いて、学生が「参加してよかった点」(複数回答)を比較してみました。回答者全体でみると、「社員と会話する機会が多かった」(49.9%)や「プログラム内容が考えられていて、よく理解できた」(46.1%)、「グループに対してフィードバックがあって良かった」(34.0%)などが上位に挙げられています。『好印象変化学生』の「1日」「2~3日」共に全体を上回っているのが「グループに対してフィードバックがあって良かった」及び「社員の印象(言葉使いや身だしなみ)が良かった」でした。「グループに対してフィードバックがあって良かった」は改めて学生が企業からのフィードバックを望んでいる事がわかります。「社員の印象(言葉使いや身だしなみ)が良かった」は、短期間であるが故に会社に対する印象は社員の印象に大きく左右されるという事でしょう。この点に注意して学生と向き合いましょう。「1日」と「2~3日」の比較では、総じて「2~3日」の学生の方が良かったと感じた点が多くなっています。回答者全体との差分でみると「2~3日」において、上位3項目で10pt以上高い結果となっています。

<事業や仕事内容に対する理解度の比較>

 最後に、印象に残った企業の「事業や仕事内容の理解が深められたか」を確認してみましょう。『好印象変化学生』の「1日」でも「(とても+概ね)理解できた」の回答が全体比3.9pt増の94.8%と、回答者全体を上回っています。「2~3日」では「とても理解できた」の割合が更に高くなっており、より理解が進んでいることがわかります。参加期間が長くなるほど理解が進むのは道理ですが、同じ参加期間でも『好印象変化学生』の方が『それ以外の学生』より、理解できた割合が高い事を考えると、短期間でもしっかりとしたプログラムを構築し、事業や仕事内容の理解を深めて貰う工夫を凝らす事で、学生の印象は高まると考えられます。

<まとめ>

 ここまでをまとめると、短期間のインターンシップにおいて、以下のような要素が学生の印象を良い方向に変化させ、志望度を高める効果が見込まれるのではないでしょうか。

  • ・同じ短期間でも「1日」より「2~3日」の方が学生に好印象を与える可能性が高まる。

  • ・プログラム内容には「若手社員を中心とした社員との交流機会」、「グループワーク」、「グループ若しくは個人に対するフィードバック」を組み込む。

  • ・プログラムを構築する際、学生が参加企業の事業や仕事内容の事をある程度でも「理解できた」と感じて貰う工夫を凝らす。

 因みに、インターンシップの実施期間別に印象に残った企業の従業員規模をみても、大きな差は見られません。大手企業だから評価が上がるというより、中堅中小企業でも、プログラム次第で学生から評価されているということではないでしょうか。なお、弊社でアルバイトを行っている学生に、中堅中小企業のインターンシップに参加した際、印象が変化したケースを聞いてみました。「人事担当者及び、社員の印象どちらに対しても好印象を感じられた場合に、興味関心が高まったことがある」と話していました。中堅中小企業において、できるだけ社員と接触する機会を多く作るのは重要な要素になるということでしょう。

まずは上記の要素を加味しながら、自社のプログラムを再検証してみてください。より具体的なプログラム事例は「学生が選ぶインターンシップアワード」のページを参照いただければと思います。