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満足度が最高(5段階で5の評価)のインターンシップとは

新卒の採用活動を行う企業にとって「最も理想的な採用」と言えるもののひとつに、採用した学生が入社したのち、「勤務先の企業に対し高い満足度を持って働いてくれること」があると思います。では、どのようにすれば、入社後高い満足度を持って働いてくれる学生を採用できるのでしょうか。そのヒントが、就活時にモニター学生だった人に、内定先企業に入社して半年経過した時点で調査した「マイナビ 2020年卒 入社半年後調査 ~ 就活生の「その後を」知る / with コロナの新入社員の実態 ~」(以下、20年卒入社半年後調査)の結果に表れています。

「インターンシップで最高満足度」が「勤務先の満足度が最高」につながる

それは「勤務先の企業のインターンシップに参加していて、かつそのインターンシップで最高の満足度(5段階で5の評価)を得ていた新入社員は、入社半年後の勤務先満足度が他に比べて明らかに高い」というものです。つまり、「いかにして最高の満足度を得られるインターンシップを実施するか」及び「最高の満足度を得た学生に入社先として選んでもらえるか」が「最も理想的な採用」につながる、ということになります。では、その「最高の満足度が得られるインターンシップ」とはどんなインターンシップなのでしょうか。

最高の満足度が得られた「内々定先のインターンシップ」とは?

このコラムでは、「マイナビ 2022年卒 学生就職モニター調査 3月の活動状況」(以下、3月のモニター調査)のデータを使って、22年卒予定の就活生が3月末までに獲得した内々定について、その内々定先のインターンシップに参加していたケースを分析し、最高の満足度(=5)が得られた「内々定先のインターンシップ」にはどんな特長があったのかについて、解き明かしていきたいと思います。

IS満足度が最高(=5)か、その次(=4)かで、違いは一目瞭然

20年卒入社半年後調査で、「現在の勤務先のインターンシップに参加していた人」に、「そのインターンシップにどの程度満足していたか(以下、IS満足度)」を5段階で聞き、別途聞いた「現在の勤務先の満足度(以下、勤務先満足度)」との関係を調べたところ、「IS満足度:3以下」だった人で「勤務先満足度:5」なのは9.8%、「IS満足度:4」だった人で「勤務先満足度:5」なのは13.4%と、いずれもごく少数なのに比べ、「IS満足度:5」だった人では実に6割(59.2%)が「勤務先満足度:5」でした(PDFの7P参照)。

勤務先のインターンシップ満足度別・勤務先満足度

つまり、目指すべきは「参加した学生が、そこそこ満足するインターンシップ」ではなく、「内々定を出せば入社してくれる学生が、最高の満足度(=5)を得られるインターンシップ」なのです。

オンラインインターンシップでも「IS満足度:5」は実現可能か

まずは「インターンシップの様々な要素によってインターンシップの満足度がどのように影響されるか」を見ていきます。

22年卒のインターンシップにおいて、注目すべきトピックスのひとつが「オンラインインターンシップ」でしょう。「マイナビ 2022年卒 学生就職モニター調査 2月の活動状況」(以下、2月のモニター調査)によると、モニター学生が参加したインターンシップのうち「オンラインで(WEBで)参加した」のは74.4%と「対面で参加した(20.4%)」を圧倒していました(PDFの23P参照。残りは「両方で参加した(5.2%)」)。コロナ禍の状況に対応するため、オンラインインターンシップは初めての試みだったという企業も多かったと思われます。よって、対面のインターンシップと比べて満足度に差があったかは気になるところです。

内々定先企業のインターンシップの満足度比較・対面かオンラインか

比較してみたところ、オンラインか対面かで満足度の分布にほとんど差は見られませんでした。つまり、オンラインでも「IS満足度:5」は十分実現可能だ、ということになります。なお「両方で参加」の場合、「IS満足度:5」の割合が明らかに高く、「オンラインで実施した後、別日で対面で実施する(またはその逆)」という形が自社で実現できるのであれば、検討する価値はありそうです。

同じ企業のインターンシップに何日も参加した方が満足度は高い?

次に「IS満足度」と「平均参加日数(その企業のインターンシップに合計何日参加したかの平均)」の関係を見てみましょう。「IS満足度:5」のインターンシップはそれより満足度が低いインターンシップに比べて平均参加日数が多いのか少ないのか、あるいはあまり関係ないのか。ここではIS満足度別に平均参加日数を出してみました。

インターンシップ満足度別・平均参加日数

明らかに「IS満足度:5」のインターンシップは平均参加日数が多くなりました。「IS満足度:3以下(平均1.7日)」と「IS満足度:4(平均2.3日)」の差より「IS満足度:4」と「IS満足度:5(平均3.9日)」の差の方が大きいので、参加日数は「IS満足度:5」を実現するひとつのカギになりそうです。なお、インターンシップ期間がただ長ければよいというものではなく、この日数には同じ企業が実施する期間が短いものに何回か参加したケースも多く含まれており、「一度参加した後、また参加したくなる」ような要素も重要になると思われます。実際「2回以上参加」の場合の「IS満足度:5」の割合(49.0%)は「1回だけ参加」の場合(37.8%)を大きく上回っていました。

内々定先企業のインターンシップの満足度比較・1回だけ参加か2回以上か

インターンシッププログラムの内容や従業員規模とIS満足度との関係は?

「インターンシッププログラムの内容」についてはどうでしょう。「IS満足度:5」のインターンシップの中で特に実施割合の高いプログラムというのはあるのでしょうか。そこで「IS満足度」ごとに「プログラム内容の割合」を出してみました。※参加した1つの企業のインターンシップの中に複数のプログラム内容が含まれていた場合、複数選択可としている。

満足度に関わらず最も割合の高いプログラム内容は「グループワーク」でした。2番目に「人事や社員からの講義・レクチャー」、3番目に「若手社員との交流会」というのも、3つの満足度で変わりません。これを見た限りでは、よく実施されているプログラム内容については、特に「IS満足度:5」での割合が高いというのはなさそうです。

なお「学生が『IS満足度:5』と評価するのは、大手企業のインターンシップが多いのではないか」ということも考えられます。実際に集計してみたところ、確かに従業員「5,000人以上」の企業の「IS満足度:5」の割合は48.0%と他の規模より高くなりました。しかし従業員「300人未満」でも38.8%が「IS満足度:5」で、他の規模でもだいたい4割が「IS満足度:5」となっています(「300~499人(31.0%)」を除く)。よって企業規模は、インターンシップ満足度に影響はするものの、「『IS満足度:5』なのはたいてい大手企業のインターンシップ」とまでは言えないようです。

内々定先企業のインターンシップの満足度比較・従業員規模別

「IS満足度:5」のインターンシップに見られる特長とは?

それではいよいよ「IS満足度:5」のインターンシップとそれ以外のインターンシップで「どのような特長の違いが見られたのか」を、「3月のモニター調査」の「この内々定先企業のインターンシップにあてはまるもの」の結果から見ていきましょう(全体の結果はPDFの20P)。以下、「IS満足度:5」のインターンシップの特長として、あてはまった割合が高いものから並べてみました。

内々定先のインターンシップにあてはまるもの・インターンシップ満足度別

「IS満足度:5」のインターンシップに最もあてはまった割合が高い特長は「社員や人事の人柄が魅力的だった(58.2%)」でした。「IS満足度:5」のインターンシップの実に6割近くにあてはまり、「IS満足度:4」では32.3%、「IS満足度:3以下」では12.1%と大きな差がついています。次に高い割合だったのは「楽しかった、面白かった(52.5%)」で半数超、そして「職場の雰囲気が良かった(46.7%)」「参加することで学べたことがあった(46.0%)」「自分に合っていると感じた(44.1%)」と続いています。これら5項目はすべて「IS満足度:5」のインターンシップの4割以上にあてはまり、かつその割合は「IS満足度:4」のインターンシップにあてはまる割合を20pt以上上回っていました。よってこれらは「IS満足度:5」のインターンシップの特長と言ってもよいでしょう。

そして、改めてこの5つの特長を見直すと、最も高い割合だった「社員や人事の人柄が魅力的だった」と3番目の「職場の雰囲気が良かった」は、「インターンシップの特長」と言うより「実施した企業の特長」と言ったほうが良さそうです。これらが「インターンシップにあてはまるもの」として高い割合で挙げられるということは、つまり「学生にとってインターンシップは社員の人柄や職場の雰囲気に接する機会である」ということになります。よって「IS満足度:5」のインターンシップにするには「社員の人柄や職場の雰囲気が伝わる」ような工夫が必要だと言えます。特にオンラインの場合、そのままでは「人柄や雰囲気」は伝わりにくいので、学生と社員がWEBを通して直接話をする機会を作ったり、社員同士が「職場で普段通り仕事上のやり取りをする」様子を学生がWEBを通して見聞きできるよう取り計らったり、といったことを意識すると良いのではないでしょうか。また、人事の方がインターンシップに参加してもらう社員の方を選ぶ際には、その人個人の「人柄」と、社員同士が話をする際の「雰囲気」(普段から仕事上で信頼関係があるなど)に着目すると良いでしょう。この2つ以外の3つの項目はやや漠然としていますが、インターンシップを実施する上での目標を、「楽しく参加する」中で「学べること」があり、それが「自分に合っている」と感じてもらえる、といったところにおくとよいと考えられます。

ここまで、調査結果から「IS満足度:5」のインターンシップを実施し、「入社後、高い満足度を持って働いてくれる」人材の採用につなげるためのヒントを紹介してきました。withコロナの状況で迎えるであろう23年卒対象のインターンシップ実施に向けて、参考となれば幸いです。

マイナビ20年卒入社半年後調査の調査リリースはこちら

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