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就活開始直前!2020年卒学生の「リアル」な姿を知る!

 新卒採用を行う際、その対象である就活生の「リアル」な姿を知ること、すなわち彼らが「どのような考え方を持ち」「何に惹かれ」「どのような日常を送っている」のかを知ることは、非常に大事です。その姿は「自分の将来をどのように捉え」「就活においてどう行動するのか」に密接に関わってきます。採用活動において彼らの行動や反応に戸惑わないために、今回のコラムでは「2020年卒マイナビ大学生のライフスタイル調査」の結果を用いて、就活直前の彼らの姿を浮き彫りにしていきたいと思います。

LINEか、メールか、それ以外か。どうやって連絡をつける?

 合同企業説明会や個別企業セミナーで出会った就活生にメールで連絡した際、なかなか返事が返ってこないという経験をされた方は多いと思います。内々定を出した後、メールで重要な連絡をしたのに読んでなかったということもよくあるのではないでしょうか。それはここ数年の就活生にとって「メールは主なコミュニケーションツールではない」からです。「友人との主なコミュニケーションツールは?」という問いに対し「メール」と答えた20年卒の学生はわずか0.9%。下図の通り、メールの役割は5、6年前から急速にLINEに取って代わられています。

友人との主なコミュニケーションツール・LINEとメールとTwitterの割合

 「そんなことはすでに承知の上」という方も多いでしょう。しかし、今年の就活生(20年卒)と2年前の就活生(18年卒)では大きな違いがあります。それはLINEを始めたタイミングです。

LINEの利用開始時期

 上図の通り、18年卒のLINE利用は、高1で2割、高2で2割と、高校入学後に徐々に増えていきます。すなわち、友達との連絡手段としては「メールを使っていたのを徐々にLINEに切り替えていった」と考えられます。一方、20年卒では高校に入る前にすでに3割、高校1年で45%と、高校の友人とは「最初からLINEで連絡を取っていた」ケースが8割弱であることが分かります。つまり、今年の学生の多くは「主な連絡手段としてメールを使うのは中学校以来」なのです。だからと言って「今の就活生はメールが使えない」ということではありませんが、メール以外の連絡手段、例えば、「LINEなどのSNS」や「就活アプリのメッセージ機能」も活用することが重要になります。なお、LINEについても「高校時代にハマって友達と一晩中LINEしたこともあったけど、今ではただのツール」という声もあり、送ったらすぐに「既読」になることは必ずしも期待できないようです。

仕事に燃える女子が望む「男子も育休を取れる会社」

 人手不足が常態化する中、どんな業界においても「いかに女子社員に長く活躍してもらうか」が人事戦略上大きなカギになるということは異論のないところでしょう。20年卒女子学生の「結婚後の仕事に関する考え」において「夫婦共働きが望ましい」は70.8%と調査開始以来初めて7割を超えました。さらに「子育てついての考え方」で「育休を取って積極的に子育て(66.0%)」と「育休は取らないが夫婦で子育て(7.9%)」の合計も7割を超えています。今や女子学生の多くは、「結婚」→「出産」→「育児」を経て働き続けることを想定して就職活動に入るのです。さらに「理想とする将来の自分像」が「新卒で就職した会社で出世して社長・役員になる」という「キャリア志向型女子」について見ても、「育休を取って積極的に子育て」は70.5%と高く、欲しい子供の数も2.17人(女子全体の平均2.13人)で、「育休を取って2人の子育てをしつつ出世を目指す」という将来像を思い描いています。

子育てについて、あなたの考えに近いもの

 ここでそんな第一線で活躍する女子社員が「出産」後に育児休業を取り、現場復帰に向けて家庭内の体制を整える段階を想定してみましょう。彼女の復帰を会社が待望している場合、大きな助けとなるのはパートナーの存在です。もし彼が彼女と入れ替わりに育児休業を取得できれば、出産から最短での復帰も可能になります(彼女がそれを希望することが前提ではありますが)。実際、男子学生の「子育てについての考え方」で「育休を取って積極的に子育て」は43.6%と調査開始以来最高で、育休取得に前向きな男子は年々増加しています。また、女子が「子育てに専念するため育児休業を取得する」男性を「すごくかっこいい」と感じる割合は3年連続増加して56.8%と、20年卒学生は男女とも「男性の育休取得」に大変好意的です。もちろん「男性が育休を取得できる環境」を用意するのは、パートナーが勤めている会社なわけですが、いずれにせよ、男子学生だけでなく、女子学生にとっても「男子も育休を取れる会社」が非常に魅力的に映るのは間違いないと言えるでしょう。

 なお、本当に「すごくかっこいい」のは、自称「イクメン」ではなく、「私が本当に助けてほしいときに『それなら俺が育休を取る』と言える人」で、「そういう人と結婚したい」そうです。実際に「必要があれば、育休を取れる会社かどうか」を企業選択軸の1つにしている男子学生もいるようです。

「育児休業をとって積極的に子育てしたい」の割合推移

育児に関する働き方の印象 (「すごくかっこいい」の割合)

仕事観に大きな影響あり。学生のアルバイト事情

 20年卒の学生が定期的なアルバイトをしてる割合は全体で78.4%、文理男女とも調査開始以来最高でした。最も割合の低い理系男子でも約3人に2人が定期的なアルバイトをしています。全体の平均で1週間のうち約3日、計15.4時間働き、平均3万9,562円稼いでいます。なお、「人生における優先度の高いものを2つ選ぶ」質問で、年々「仕事」の割合が減って、「お金」の割合が増えているのは、これだけ働いているので「仕事」=「就職してからの仕事」というより「今やってるアルバイト」という感覚になるからという話も聞きます。また、アルバイトとしての仕事経験は「仕事=生活の糧」ではないことから「仕事が楽しくなければ辞めます」という感覚も出てくるようです。そんな就活生の「仕事観」に大きな影響を与える「アルバイト」について、もう少し詳しく見ていきましょう。

 20年卒のライフスタイル調査では初めて「やりたいと思っていたアルバイト」について聞きました。そこで「今やっているアルバイトをやりたいと思っていたか」について調べたところ、「飲食・フード系」6~7割、「アパレル・服飾など」57.2%、「教育系」46.2%の3つが高い割合であることが分かりました。そもそも学生時代からアルバイトとして「やりたい」と考えるくらいですから、これらの業界では、アルバイト経験者がそのまま正社員になることが1つの主要なルートになりうる可能性が考えられます。よって、学生アルバイトに対しても「正社員の仕事のモチベーション」を見せていくことが、強力な採用戦略になると言えるでしょう。

やっているアルバイト別やりたいと思っていたアルバイト
※着色は「今やっているアルバイトを希望していた」組み合わせ
 アルバイトでの経験は、前述の業界だけでなく、それ以外の業界の就職活動においても「ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)」として用いられることが多いようです。前年の就活生(19年卒)への調査では「面接でよく聞かれたこと」として「アルバイト経験の有無やその内容について」を挙げた学生が42.9%いました。またライフスタイル調査で「就職活動における最大の武器」に「アルバイト経験」を挙げた学生は全体の10.3%、文系男子では3位(11.5%)、文系女子では5位(11.9%)、理系男子でも5位(7.1%)と高い割合でした。では、就職活動の最大の武器として「アルバイト経験」を用いる学生は、どんなアルバイトをしてきたのでしょうか。
 まず1ヶ月の平均収入を見ると、全体の平均が3万9,562円であるのに対し、「最大の武器がアルバイト」の学生は5万7,373円で約1万8千円も高いことが分かりました。また複数のアルバイトを掛け持ちしている率も全体が29.3%であるのに対し、34.7%とやや高くなっています。一方、実際にやっているアルバイトの種類やアルバイトで稼いだお金の用途では全体と大きな差はありませんでした。つまり、職種や目的に関わらず、さまざまなアルバイトで多く稼いだ学生が就職活動における自分の武器をアルバイト経験だと認識していることになります。

アルバイトによる収入平均(1ヶ月平均。定期的なもの以外も含む)

 「2020年卒マイナビ大学生のライフスタイル調査」には、ここまで見てきたもののほかにも「人生において優先度の高いもの」や「楽しさを感じるもの」、「興味ある社会問題」「ストレス源」など、様々な項目が掲載されています。今年の就活生について知ることは、今年の採用ターゲットを知ることにつながります。孫子いわく「彼を知り己を知れば百戦殆うからず」、きっと今年の採用活動の一助となるものが見つかるでしょう。