このたび10月中旬に実施した「マイナビ 2020年卒 入社半年後調査 ~ 就活生の「その後を」知る / with コロナの新入社員の実態 ~」の調査結果レポートを発表させていただきました。調査対象は「2020年卒業予定として就職活動を行い、その状況をモニター調査で回答した方」です。
この調査の主な目的は「就職活動をした人の『その後』の状況」を知ることにあります。もともとの発想は「就職活動がうまくいったかどうかは『入社して良かった』と思えたかどうかで決まるのではないか」と言うものです。つまり「良い就職活動」を知るためには「入社後」を調査する必要があると考えたわけです。また、調査対象は「新入社員の時期に新型コロナウイルス感染症流行の影響を受けた人」にも該当するため、その具体的な影響についても聞いています。
今回のコラムでは、この調査レポートの中から「新入社員の在宅勤務状況」について紹介させていただきます。
入社してから半年の間に在宅勤務の日(在宅でのオンライン研修含む)があったか聞いたところ、「あった」と回答したのは71.0%でした。在宅勤務日があった割合は勤務先の業種(※注 業種大分類。文末に分類の内訳を掲載)により差があり、「ソフトウエア・通信」では9割を超えています。もっとも在宅勤務があった割合が低かったのは「サービス(56.9%)」でした。

在宅勤務があった人の在宅勤務日数の平均は54.6日でした。業種別では「ソフトウエア・通信」が平均86.5日で突出して多くなっています。最も日数が少なかったのは「官公庁(29.1日)」でした。

在宅勤務はあったが入社初日は出社したのは全体の39.5%、入社初日から「いきなり在宅勤務」だったのは31.5%でした。入社初日から在宅勤務だった人の初出社は、5月末までは少しずつ行われていましたが、5月25日の緊急事態宣言解除を受けて、6月1日にやや多く行われました。その後も徐々に初出社が行われ、調査時点でまだ一度も職場に出社していなかったのは0.7%でした。


また、在宅勤務の有無が「現在の勤務先総合満足度」に影響するか調べたところ、「満足度5」の割合は、在宅勤務ありの場合は29.6%、在宅勤務なしの場合は16.5%と、大きな差が出ました。

このほか、調査レポートでは、20年卒で就職活動していた学生が実際に何%就職していたのかや、就活時に入社予定先に決めた時の満足度と入社半年たった時点での満足度の変化、およびその満足度の変化には何が影響していたのか、といったことを紹介しております。ぜひご覧いただき、採用した学生に入社後も高い満足度を感じさせるためのヒントを見つけていただければと思います。
※注 業種大分類 商社・小売・マスコミは回答数が少なかったためグラフの掲載なし | |
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