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17年卒選考解禁月の内々定率と学生の状況

超短期決戦となった17年卒の内々定率は、選考開始月である6月に、前月から一気に22.3pt上昇して65.3%となり、前年8月の69.0%に迫る結果となりました。今回は7月5日にリリースした「2017年卒マイナビ大学生内定率調査」のもう少し詳細な分析と、発表時にリリースしていなかった結果を基に、学生の現状をご報告したいと思います。
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まず文理別で比較をしてみると、例年通り理系(71.7%)が文系(61.0%)よりも高い結果となっています。同じ理系でも大学院(理系)(79.6%)が、大学(理系)(68.2%)を11.4pt上回っています。大学院(理系)の内々定率は5月まで大学(理系)を下回っていたのですが、6月1週目に一気に内々定が出されたようです。

在住地域で比較すると最も進んでいるのが、北陸の77.8%です。北陸は前年も他地区に先んじて選考の進捗が早かったので、来年以降もこの傾向は続くと予想されます。一方、最も進捗が遅い地域は九州で57.8%です。九州は地元主要企業が選考開始時期を揃えていることに加え、今年は熊本・大分の震災も影響しているようです。被害の大きかった熊本県在住学生のみで算出した内々定率は46.9%(有効回答数81名)と、九州の中でも選考の進捗が遅れていることが分かります。全国で採用を行う採用担当者の皆様は、これらの地域特性をご理解頂いたうえで、配慮をお願いできればと思います。

インターンシップ経験者と未経験者で内々定率を比較してみると、経験者の72.1%に対し、未経験者は54.6%とその差が17.5ptにもなっています。これは文理男女や学校クラス・国公立私立など、様々な属性分類で比較してみても同様の傾向が見られる為、一定の相関があると考えられます。インターンシップに関しては引き続き分析を進め、追ってご報告したいと思います。

<活動終了学生の動向>

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ではこの6月の内々定率を改めて「活動終了学生」と「活動継続学生」に分けて分析したいと思います。「活動継続学生」に関しては「内々定率保有活動継続学生」「未内定活動継続学生」という2つの属性に分けて記載します。まず「活動終了学生」がいつごろ最終的な就職先を決定したのかを確認してみたところ、全体の8割(78.6%)が今回の調査を実施した「6月」と回答していました。大手企業の選考結果がある程度出揃わないと意思決定には至らないことが改めて分かります。週単位で比較をしてみると、6月1週目~4週目に分散するものの、最も多かったのは6月4週目(22~28日)となりました。

文理別で見ると理系は5月以前の合計が28.9%と、文系の17.4%を11.5pt上回っており、選考開始前に活動を終える学生が多くなっています。理系系統別にみると、薬学系や土木建築系の活動終了割合が高い傾向にあり、この系統を採用する企業は学生の動きに合わせて早めのアプローチが必要になります。また大学院(理系)の場合、6月1週目(1~7日)に終了する割合が最も多くなっています(24.7%)。事前に接触していた企業から、6月に入って早々に内々定を受け、即日で活動を終了する学生が多いようです。

また、内々定を保有している社数別に比較すると、保有社数が多いほど、6月後半に決断する割合が高いことが明らかになりました。一旦受けたい企業を一通り受験してから、最終的に決断を下す姿が想像されます。
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次に学生自身がどの程度、辞退の意思を企業に伝えているのかを内々定保有者を対象に確認してみると、6月最終週の段階で「既に全ての企業に伝えた」学生は全体の5割(50.5%)でした。一方、「まだ伝えていない」(34.4%)と「一部の企業にのみ伝えた」(15.0%)が半数残っており、企業にとっては引き続き辞退が出る可能性が高いことを示しています。 文理別では理系の「活動終了学生」が高いこともあり、文系に比べて全てに伝えた割合が高くなっています。

<活動継続学生の動向【内々定保有・未内定】>

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続いて今後も採用対象となる「活動継続学生」の動向です。こちらは「内々定保有活動継続学生」「未内定活動継続学生」に分けて分析しています。まず6月段階で「いつまで活動を継続する予定か」を聞いてみたところ、「内々定保有活動継続学生」は7月末までに終了は55.5%、内定式前の9月末までの合計は9割に達しています。内々定を保有している学生を採用ターゲットにするには、出来るだけ速やかにアプローチをかける必要があります。これに対し「未内定活動継続学生」は7月末が16.7%、内定式前の9月末までの合計は6割(58.7%)と、より長く活動を継続する意向が感じられます、それでも内定式はひとつの目安となっているようで、未内定者を含めた採用活動は9月までに注力しておく必要があります。

「内々定保有活動継続学生」「未内定活動継続学生」両方あわせた文理男女別・理系大学/大学院別で見てみても、やはり大学院(理系)の終了時期は早いことが分かります。(9月末合計84.4%)
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「内々定保有活動継続学生」と「未内定活動継続学生」とで今後の活動の方向性を比較してみると、「内々定保有活動継続学生」は今までどおり進める割合が61.0%と、大きな方向転換はせず、強いて言えば「業界」の幅を広げながら活動する学生が多いようです。一方、「未内定活動継続学生」は「業界」の幅を広げるが45.4%、「職種」の幅を広げるが28.0%と、視野を広げて活動する姿が見られます。

<今後の活動>

このように選考活動開始月に65.3%という高い内々定率にはなりましたが、「内々定保有活動継続学生」と「未内定活動継続学生」の合計は58.1%と、まだ6割の学生は活動しています。「内々定保有活動継続学生」は今まで通りの企業選択基準で進める割合が高い為、就職情報サイト等でのWEBメール配信やバナー表示等で志望業界や職種を絞り込んで告知する必要があります。「未内定活動継続学生」は業界や職種を広げる傾向にありますので、これまでの選択基準から出来るだけ視野を広げてあげる告知が重要になります。例えば金融を志望していた学生に対し、金融を志望する理由として挙げられる「安定性」というキーワードと関連づけ、「安定した産業構造を持つ○○商会の秘密が聞けるセミナー」といったタイトルなどで告知するのがひとつの方法です。今後の採用に関しては、内定式前の9月までがひとつの目安となりますので、今まさにこの時期に、学生との接触機会を増やすよう、ご検討ください。

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