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ビジコンを通じた学生との出会い

いつもお世話になっております、マイナビの羽田と申します。
学年不問の学生キャリア支援プロジェクト「MY FUTURE CAMPUS(MFC)」を運営しております。

MFCでは、以前よりビジネスコンテストを企画・運営しています。クライアント様主催のオリジナルプログラムを請け負うことも多いですが、私たちが主催しているものもあります。今回は、ビジネスコンテストが学生に、そして企業様にどんなメリットがあるのかを事例を交えてご紹介します。

学生は何故ビジネスコンテストに参加するのか

就活は学生にとって自分の将来に直接的な影響を与える、多くの学生にとって必要不可欠なプロセスですが、ビジコンへの参加は学生にとって必ずしも必要な行事ではありません。それなのに、何故学生はビジネスコンテストに参加するのでしょうか?

参加する動機は学生によって様々ですが、傾向として言えるのは主体的に動くことのできる、課題解決型の学生が多い、という点です。
彼らは実践的なビジネス経験を求めています。ただ座って話を聞くだけのセミナーや1日で終わるグループワーク型インターンではなく、自分がプレイヤーとなって本気で取り組み、他の優秀な学生との競争の中でどこまで自分の力が通じるのか、企業に自分の力を認めてもらえるのかを試したいと思っています。自己成長や目的達成に真摯で貪欲な学生がビジコンには多いと言えるでしょう。

ビジネスコンテストから課題解決型人材を採用

このような主体的に動く課題解決型学生は、新卒採用を行う企業にとっては非常に欲しい人材であることが多いです。しかし、通常の採用活動ではなかなか出会うことができず、もし母集団の中にいても伝統的な面接やグループワークではその学生の素質を見抜けないことも多いのです。
企業がビジコンを開催する意図はまさにここで、ビジコンというコンテンツによって課題解決型の学生と接点を持ち、従来のノウハウでは実現しづらい採用広報が実現できるのです。

課題解決型の学生は決して数が多いわけではありません。従って、ビジコンを開催すると母集団が激増する、というものではありません。数ではなく質を求める取り組み、と言えると思います。

就活では、学生は「入社したい企業」を目指してエントリーします。しかしビジコンは、学生にとって入社が目的ではありません。なので、参加当初はその企業に興味なんて全くないことも珍しくありません。
しかし彼らは、ビジコンで勝つために一定期間企業のことを真剣に研究します。その企業でどんなことができるかを当事者意識を持って考え抜きます。そして企業に自分たちのアイデアをぶつけ、フィードバックをもらい刺激を受け、徐々にその企業のことが好きになっていきます。

後述しますが、私たちが主宰する国内最大の大学生ビジネスコンテスト「キャリア・インカレ」の参加者にアンケートを取ったところ、参加動機でもっとも多かったのは「腕試しがしたかった」であり「興味のある企業が出ていた」は実に8%しかありませんでした。しかし、参加後に95%の学生が「企業への理解が深まった」と回答し、75%が「イメージが良くなった」と回答しています。

企業にとってビジコンのもう一つのメリットが、インターンシップなどに比べて企業側の負担が少ない、と言う点です。複数日程、社員も学生もが張り付きになる必要があるインターンシップと比べ、ビジコンは学生を拘束する必要がありません。元々が自律型人材が多いため、自分たちでセルフマネジメントをしながら進めていけるからです。もちろん、学生が求めればフィードバックの機会を与えたりする必要はありますし、そうした接点が学生のロイヤリティを高めることにもなります。しかし、インターンシップに比べるとはるかに労力はかかりません。

実際に、ビジネスコンテストから学生を採用できた事例も出てきています。ビジコンから何十人も採用するのは難しいですが、従来の採用広報では出会えないような課題解決型人材と出会い、接触していくうちに相思相愛になっていくのが企業提供のビジネスコンテストなのです。

日本最大規模の学生向けビジネスコンテスト、キャリア・インカレ

私たちは今年、キャリア・インカレというビジネスコンテストを初開催しました。数年前はインターンシップを開催すると早い段階から精力的に活動している優秀な学生と出会えましたが、もはやインターンは就活の一種となってしまい、受動的な学生も「とりあえず参加する」ものになってしまいました。そうなると企業の皆様は「学生のレベルが落ちた」とおっしゃいますが、そうではありません。優秀な学生はいます。インターンシップで出会えなくなっただけです。

高い上昇志向を持ち、答えのない問いに向かって自ら挑戦できるような学生をあぶり出す為に開催したのがキャリア・インカレです。初開催の今年は723名、100チームの大学生からエントリーがありました。大学生規模のビジネスコンテストでは国内最大級です。

北は北海道、南は九州と、日本全国はもとよりハーバード大学やオックスフォード大学など、海外の大学からも参加があり、学生の在籍学校数でいうと78校から大学生が集まりました。

キャリア・インカレでは協賛企業様に自社のビジネス環境に則したテーマを出していただき、学生は自分で興味のあるテーマを選んで書類審査、プレゼン動画審査、準決勝、と駒を進め、まずは各企業から1チームしか選ばれない「企業代表チーム」を目指します。そして各社から選ばれた企業代表チームは決勝戦に進み、経済産業省やMBAビジネススクールの前でプレゼンし、総合優勝を目指すのです。決勝の様子はニコニコ動画で生放送配信を行い、約1万 7千人が生放送で視聴しました。結果、2016年度大会を制したのは、東京大学の男子学生チームでした。彼らは大日本印刷様にご提供いただいたテーマで参加しましたが、大日本印刷を選んだ理由は「大日本印刷のことを調べれば調べるほど事業領域の多角さと技術力の高さを知り、自分たちのビジネスアイデアを具現化できる企業だと思ったから」と答えていました。また彼らのプレゼンはSNSを通じて友人たちに拡散。結果的に、生放送した番組は1万6千人が視聴していました。

従来はなかなか出会うことのできない課題解決型人材との接点、そして企業ブランディングや広報として、ビジネスコンテストをもっと活用できないか、これからも取り組んでまいります。

さて、次回からは私がこれまで出会ってきた学生さんで非常に特徴的で興味深い学生をご紹介して行きます。今後ともよろしくお願い致します。