マイナビ 学生動向に関する新卒採用コラム・記事のご紹介です。

03-6267-4577 企業様専用 : 受付時間 平日10時~17時

マイナビ採用・研修担当者のための新卒採用支援情報サイト】

03-6267-4577 企業様専用 : 受付時間 平日10時~17時

「海外留学生」の特徴とは?

「海外留学生」という言葉をご存知ですか。

「日本を母国としながら、海外の大学に留学している学生」を包括的に指す言葉で、
日本から、海外の大学に進学した「正規留学」と、国内大学に在籍しながら、海外の大学に留学する「単位互換制度を使った認定留学」「交換留学」等を含みます。

「海外留学生」については、海外大学の学期開始時期の違い等から、日本での就職活動とのタイミングが違うことはもとより、その就職観や企業志向についても異なります。
今回は、「海外留学生」の特徴を、就職観や企業志向、企業選びのポイントから見てみたいと思います。

海外留学生のデータについては、今回は下記のような条件の下、比較を行いました。


「マイナビ国際派就職EXPO 2017 サマーシリーズ(6月17-18日開催)」に参加した学生のアンケート結果から、以下AとBの条件を満たす方のみを抽出、再集計する。
A:属性に関する質問で「正規留学生」または「交換留学生」を選択
B:「留学はしていない」「外国人留学生」「その他分類」のいずれも選択していない
調査の質問・選択肢や回答方法は、一般大学生向けに行った「2018年卒 マイナビ大学生就職意識調査(2017年4月発表)」と同様にし、比較を行う。


以下、表記上は、「就職意識調査」の結果が【一般大学生】を、「マイナビ国際派就職EXPO 2017 サマーシリーズ(6月17-18日開催)アンケートデータ」が【海外留学生】を示すものとします。
また、今回は「全体」「文系男子」「文系女子」について表示します。「全体」の値には理系学生を含みますが、【海外留学生】において回答数が少ないため、比較ができないと判断し分類としては示しません。


以上の条件の中で、3つの質問について興味深い結果が得られました。

【1】 『自分の夢のため』『社会貢献のため』に働きたいと考える学生の割合が高い

まず、就職観について比較してみると、「海外留学生」の全体、文系男子、文系女子の全ての分類で、『自分の夢のため』が最も選ばれました。
この項目は、「一般大学生」の調査では全ての分類で4番目となっています。
反対に、一般大学生から最も選ばれた「楽しく働きたい」を海外留学生が選ぶ割合は比較的低く、労働に求めるもの、何のために働くのかという問いについて、一般大学生と海外留学生ではその答えが大きく異なることが分かります。同様に、海外留学生に2番目に多く選ばれた『社会に貢献したい』についても海外留学生の選択割合は一般大学生より高い結果となりました。

【2】一般大学生より「大手志向」が高い

次に、学生の企業志向について、【大手⇔中小】という視点で見てみましょう。
(絶対に+自分のやりたい仕事ができるのであれば)大手企業がよい」と答えた割合は、
「就職意識調査」よりも、海外留学生のほうが高く、いずれの分類でも、8pt以上の差があります。反対に、「(やりがいのある仕事であれば、を含む)中堅・中小企業が良い」と回答した割合については、一般大学生の方が高いです。就職したい企業の従業員規模に関する志向は、海外留学生のほうが「大手志向」である傾向が見られます。

【3】自分が「何をしたいか/できるか」が企業選びの特徴に、海外での活躍志向も高い

最後に、「企業選びのポイント」についてみてみます。
結果に10pt以上のはっきりとした差があったものだけグラフでは掲出しますが、

以上の20項目のうち、最大2つ選択する形式で回答いただきました。

結果、以下のような結果が得られました。
グラフは、差の大きかったものから順に並べてあります。
「自分のやりたい仕事ができる会社」が「一般大学生」「海外留学生」ともに最も選択されましたが、回答に最も大きな差があったのは「安定している会社」の項目でした。

海外留学生の企業選びのポイントとしては「安定している会社」ではなく、「やりたい仕事ができる会社」「海外で活躍できそうな会社」「自分の能力・専門を活かせる会社」等をより重視する学生が多いことが分かります。

【1】『自分の夢のため』『社会貢献のため』に働きたいと考える学生の割合が高い
【2】一般大学生より「大手志向」が高い
【3】自分が「何をしたいか/できるか」が企業選びの特徴に、海外での活躍志向も高い

これまでに示した海外留学生に関する3つの特徴から、海外留学生の興味や理解をよりひきつけやすくするため取り組める「情報提供の種類、手法」として

・「仕事のやりがい」や「具体的な仕事内容」の明示やロールモデルの紹介
・どのような能力が活かせるか、求める能力や技術の明文化
・企業の特色や強み、海外競争力等のアピール

等が考えられます。

特に、大手志向の強さは、もともと海外留学を希望する学生の特徴としてのみでなく、採用広報における企業紹介や業務説明の中で、学生が中堅・中小企業での活躍をイメージできていないことや、【海外で働く】=大手企業というイメージを払拭できていないこと等にも一部、理由があると考えられます。中堅・中小規模の企業であっても、海外展開している製品や競争力、今後の展望や企業の強み、活躍のイメージ等を理解してもらう施策をとることで、ある程度解消ができると考えられます。

人材不足が叫ばれる現在、国内大学生の内々定率は全体的に高く、新卒採用も厳しい環境にあります。海外留学生については夏に活動する学生が多いものの、クリスマス休暇で日本に戻ってくる12月のタイミングで就職活動や企業探しを行うケースもあります。他にも、インカレや国体までスポーツを頑張った学生、公務員試験から企業就職への転向組等が秋以降の活動開始層として考えられます。
それぞれ、学生の特徴や志向を把握して採用広報や情報伝達をすることが、今後の採用活動を進める上で重要となるでしょう。

今後の採用活動や、情報伝達方法の検討、採用スケジュール立て等のご参考になれば幸いです。