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注目のインターンシップ、受け入れにおける運営上の注意点は?

注目のインターンシップ、受け入れにおける運営上の注意点は?

近年、注目度が上がり、急速に学生と企業のあいだに浸透してきた「インターンシップ」。実施を検討しているものの、そのハードルの高さに躊躇している企業も少なくないでしょう。プログラム内容の作成はもちろんですが、実施にあたっての体制づくりや運営をしっかりと行うことも、インターンシップ成功のカギと言えます。 ここでは、学生を受け入れる前に必要な体制づくりや、インターンシップ実施中における注意点をまとめました。以下のポイントを理解したうえで、準備を進めましょう。

幹部候補となり得る人材獲得のチャンス

後継者不足で事業継承に悩む中小企業にとって、新卒採用は、将来を担う優秀な人材を獲得できる絶好のチャンスです。人材を獲得するだけなら中途採用もありますが、将来自社の幹部候補となる人材は、新卒社員のほうが適しているといわれます。 中途社員は、複数の企業で職務を経験するなかで築かれた価値観を持っていることが多く、会社の価値観になじむまで時間を要すことがあります。また、転職活動中は自身のキャリアアップや待遇面を重視して会社を選ぶ傾向があり、自己研鑽タイプの人が多くみられます。 これに対して就職活動中の新卒学生は、自分のやりたい仕事ができる職場環境を求めて、企業風土や理念に共感できる会社を選ぶ傾向があります。そして、初めて働く会社で教えられたことを素直に吸収しながら、仕事に対する心構えや価値観を体得していきます。このように新卒社員は、自社への愛着心や帰属意識を醸成しやすいことから、企業文化を継承していく幹部候補として期待できます。

インターンの受け入れ体制をつくる

まずは、学生を受け入れる体制づくりから始めます。大枠として準備が必要なものは、次の通りです。

(1)会場(受入部署)を決める

短期インターンシップでは、グループワークやディスカッションなど開催形式にあわせて会場を決めます。自社の会議室でもよいですし、プロジェクターや音響設備など必要な設備がそろっている外部会場で実施するケースもあります。 長期インターンシップでは実際の業務に関わるため、各部署への通達、仕事内容や指導する人員などの調整から始めて、受け入れる部署を決定します。

(2)ワークや必要な道具を準備する

就業体験をしてもらう上で、必要なものを準備します。グループワークを実施する場合には、学生がディスカッションするテーマや課題を用意するほか、ワーク用のペンや模造紙など、必要なものをリストアップしていきます。長期のインターンシップであれば、業務システムのアカウントやPCなども必要になるでしょう。

(3)協力人員を決める

業務を指導する担当者や、不安や疑問が生じたときに相談役となる担当者など学生をフォローアップする社員を集めます。 学生はインターンシップを通じて、企業や仕事内容に対する自らの適性を見極めるだけでなく、スキルアップを目的にしていることもあります。受入部署にはこの主旨をよく理解してもらい、十分なフォローアップを行ってもらうよう協力を仰ぎましょう。

(4)アンケートを用意する

インターンシップ参加学生にアンケートを取ることで、インターンシップの成果や今後の課題が確認しやすくなります。参加目的や感想などが記載できるアンケートを用意しましょう。また、インターンシップの実施前後で行うことで、より明確に効果が可視化できるとされています。

法律や保険に関する注意点

長期インターンシップの場合、最低賃金法や労働基準法など法律の観点からも注意が必要です。職業体験が目的とはいえ実際の業務(直接生産活動)に携わっているにもかかわらず、無給や最低賃金以下の給料しか払わなかったり、残業代を払わずに長時間労働を強いたりするのは違法となる可能性があります。一方、有償のインターンシップを実施する場合は、アルバイトまたは業務委託の雇用契約を結ぶ必要がありますので注意しましょう。 また、労災保険についても注意が必要です。雇用契約を結び賃金が支払われる長期インターンシップの場合は労災保険が適用されますが、無賃金で雇用契約を結ばない短期インターンシップの場合は適応外です。安全配慮義務もありますので、個別に傷害保険等で対応することをお勧めします。近年はインターンシップ用の保険商品を提供しているところもありますので、万一の事故に備えて加入を検討しましょう。

インターンシップ実施中の注意点

インターンシップを実施しているなかで、注意したいポイントを見ていきます。

事前説明はしっかりと

インターンシップ参加学生には、期間や実施内容に関わらず、まずは自社について理解を深めてもらうための説明が必要です。実施初日には、オリエンテーションの時間を設けましょう。オリエンテーションでは、インターンシップの目的や会社の事業内容・理念、さらには社会人の心構えなどを話します。雇用契約や秘密保持などの契約が必要な場合は、この場で説明と書類を交わします。 なにごとも最初が肝心です。学生たちが個々の能力を発揮して充実した時間を過ごせるよう、話す内容やリラックスできる方法などを考えましょう。

チームの一員としてコミュニケーションを

インターンシップは、現場社員の協力も重要です。できるだけ学生と社員のコミュニケーションの場を設け、信頼関係を築けるように促しましょう。短期間とはいえ、同じ職場の一員として仲間意識を持って接してもらうことで、学生もその場に早く馴染むことができ、より意欲的に取り組めるようになります。フランクな会話を織り交ぜながら接すれば、質問や意見がしやすくなるでしょう。 一方で、責任を持って仕事を体験してもらうことが大前提ですので、優しく接するだけでなく、必要に応じて指導や注意をすることも大事です。メリハリを持って接することで、学生も成長できます。

セクハラ・パワハラ防止

対学生に限ったことではありませんが、セクハラやパワハラのないよう注意を呼び掛けておくことも大切です。万が一、インターンシップに参加した学生が被害にあった場合、それがSNS等を通じて世間に広まって企業の信頼失墜につながるリスクも否定できません。 加害者側が無意識に行ってしまう場合もありますので、どのような行動がハラスメントに該当するのかをしっかりと認識させましょう。

まとめ

学生と企業の双方にメリットがあるインターンシップを実施するには、関係部署や社員の協力を得ながら綿密に準備し、万全の体制で学生を受け入れる必要があります。現場の社員には、学生が意欲的に取り組めるよう積極的にコミュニケーションを取りながらサポートしていく姿勢が求められます。間違っても、セクハラやパワハラと受け取れる接し方は禁物です。 また、労働基準法などの法令についても注意が必要です。雇用契約や秘密保持などの必要な契約を結び、現場の社員にもインターンシップの目的を正しく理解させたうえで法令に違反しないよう運営していきましょう。