採用ノウハウに関する新卒採用コラム・記事のご紹介です。

マイナビ 採用ノウハウに関する新卒採用コラム・記事のご紹介です。

マイナビ採用・研修担当者のための新卒採用支援情報サイト】

オンライン採用に必要な工夫とは?2021年卒 学生のオンライン就活事情のリアルに迫る

新型コロナウイルス感染拡大に伴い異例続きとなった2021年卒の採用活動。マイナビが2020年3月に21年卒の学生を対象に行った「2021年卒大学生 新型コロナウイルス感染拡大に対する就職活動実態調査」では、回答者の82.9%が自身の就職活動に新型コロナウイルス感染拡大の「影響がある」と回答しました。
新型コロナウィルスの感染拡大が、自身の就職活動に何らかの影響があると思うか そこで、今回は21年卒の大学生・大学院生からオンラインの大学生活や就職活動についてリアルな意見を伺いました。

インタビューを受けてくれたのは以下の4人です。 インタビューを受ける4名
Hさん(慶應大学4年生・文系・女性):【入社予定先の業界:IT系】
Nさん(神戸大学4年生・文系・女性):【入社予定先の業界:福祉系ベンチャー】
Aさん(東京大学修士2年生・理系・男性):【入社予定先の業界:メーカー】
Tさん(名古屋大学4年生・文系・男性):【入社予定先の業界:人材系コンサル】


オンライン授業や就職活動での実体験はもちろん、会社への関心度がグッと高まったオンラインイベントでのひと工夫から会社のイメージがちょっとマイナスになったエピソードまで、それぞれの学生が就職活動の中で感じたことを深堀りしていきます。

オンラインの方が集中力も出席率もUP?変わる学生生活

皆さんの大学ではオンライン授業が導入されていますか?

一同: はい!

Aさん: 授業の移動時間がないので、以前よりも自分の専門以外の分野の授業を受けたりすることも増えてすごく楽しいです。また、僕は個人的に対面での質問が苦手ということもあり、チャットの方が活発に質問ができます(笑)。
ただ、実習系の授業を受けている友達の話を聞くと苦戦しているようでした。

Nさん: 私も実習系の授業を受けているのですが、思うように進まないことが多いですね。また、授業やゼミの人数が増えるとシステム障害が発生したり、そもそも授業を配信するためのツールを選ぶのが難しかったり、と先生たちもいろいろ悩まれているな、と感じています。

Hさん: 私の場合、専攻の関係で語学の授業が多いのですが、オンラインだと細かいニュアンスを理解するのが難しいな、と感じています。一方で、授業をオンラインで受けると一対一で受けているような感覚で、集中力も高まり、課題に対してもより向き合ってできるようになりました。

Tさん: 授業の出席率がすごく高くなったと感じます。僕の専攻では出席を取らない授業も多く、出席率が2割程度の授業もあったのですが、今ではほとんどの授業で出席率が8割くらいあるんじゃないかな?

なるほど、実習系だったり語学系の授業には課題がありつつも、皆さん、結構オンライン授業をポジティブに捉えているんですね。

時間や交通費の制約がないからこそ全ての学生に平等のチャンスがあると感じられた

就職活動ではオンライン・オフラインでどのように活動を行いましたか?

Tさん: 僕は本格的にオンラインに切り替わる前の3月末には就職活動が終わっていました。ただ、メガベンチャーをメインに受けていて、企業側がオンラインでのやりとりに慣れていたこともあり、その後の面談などもスムーズに進行されていた印象があります。

Nさん: 私は航空業界を目指していたのですが、今回の新型コロナウイルスで一番影響を受けた業界ということもあり、 選考が進む中で採用計画が二転三転したりして結構振り回されました。進路を考え直さなきゃ、という時に各社がオンラインでの採用イベントを行っていたので、いろいろな業界のイベントに参加できたこともあり、もともと自分の専攻だった福祉系のベンチャーに切り替えて選考を受けました。

オンライン選考の様子

オンラインになったからこそいろいろな業種を見られたというお話も出ましたが、オンラインイベントで感じたメリットやデメリットがあれば教えてください。

Nさん: やっぱり時間と交通費が節約できた、というのが大きいと思います。地方にいるとどうしても時間やお金の制約によって出席できるイベントが限られてしまうので。
1日で複数のイベントをハシゴしたこともありました。

Tさん: 僕も名古屋とはいえ、市内で受けられる選考は決して多くはなくて。だからこそ地の利や時間の条件が全国一律で同じだったのはすごくありがたかったなと感じています。
一方で、僕はオフラインのイベントにもすごく魅力を感じています。休憩時間やイベント後に社員さんに話を聞きにいって一歩リードするタイプなので(笑)。オンライン説明会だとみんな一律で決まった説明を聞くだけになってしまうので、ちょっともったいなかったと思います。

Hさん: 私が受けた企業では、社員さんがきちんとイベントをこなしていて、こういう緊急事態でも問題なく働ける会社なんだ、と実感して好印象でした。初めは直接話さない分、雰囲気がわかりにくいのかな?と不安でしたが、社員さんも自宅からイベントに参加していたこともあり、その人の雰囲気も伝わってきました。

就活における「対価」または「WEB]での実施について、考えに一番近いもの

今回の座談会参加者の皆さんと同じ2021年卒の就活生の多くが、面接以降のステップでは対面での実施を求めていました。

Aさん: 僕は3月時点で三社からオファーをいただいて、どこに入社するか絞るためにオンラインで面談と内定者懇親会に複数参加しました。社員さんとの面談の際には、自分に適した環境で、同じ画面上に並ぶことで気負いなく話すことができて、すごく良かったと思います。面談で会社に出向くとなると、どうしても社員さん側のフィールドになってしまうので、萎縮してしまっていたかもしれません。

ファーストタッチはオンラインがいい!学生たちの本音に迫る

オンラインとオフラインで選考に変化がありましたか?

Hさん: ある企業を受けた時、もともとグループディスカッションを予定していたのが、コロナの影響で一人ひとりが企画提案する、という内容に変更になったことがありました。グループディスカッションの場合だと、ファシリテーターや書記などその人の特性に合わせてアピールできると思うんですけれど、全員が企画提案する、だとどうしても一元的な評価になってしまうんじゃないかな、と感じました。

Aさん: 僕はオンラインでグループディスカッションに参加しましたが、学生側にも採用側にもツールについての知識や経験が求められているな、と感じました。採用の新たな軸としてツール利用法の熟達が求められているとも思います。

Nさん: 私はオンラインでの就活に切り替わったことでイベントの際の質問内容が変わったな、と感じています。ビデオ通話だと首から上しか見えないので、どんな服装で出勤しているんだろう、とか。あとは実際に会社に行けないのでオフィスの雰囲気などについては詳しく聞いていました。

イベントや採用がオフラインからオンラインになったことで会社についての理解度、関心度に変化があれば教えてください。

Aさん: 僕はそこまで違いを感じませんでした。むしろパソコンでメモが取れたり、わからないことを簡単に調べられたりするのでオンラインの方がやりやすいと感じました。YouTubeでイベントが配信された際には、自分がまだ知らない情報だけをピックアップして聞いたりしていました。

Tさん: 僕も同じく説明会などファーストタッチをオンラインで開催してくれるのはありがたいな、と感じました。一方で関心度が高まった時、オンラインだと少し物足りない気がしました。会社の説明だけでなく休憩時間のフリートークとか、社員さん同士のやりとりからリアルな社内の雰囲気が見えやすいな、と思います。

事前準備やちょっとした配慮がオンラインイベントの印象をグッと変える

皆さん、オンラインのイベントに参加されたということですが、印象に残ったイベントはありますか?

好印象だったイベントについて

Nさん: ある企業のオンライン説明会では、登壇する社員さんのプロフィールなど事前に情報が共有された上で、業種ごとに異なる内容で作り込まれていて、すごく感動しました。また、リモートだからこそ普段は忙しくてイベントに参加できない役員クラスの社員さんがサプライズで登壇してくれて特別感もあり、理解度もすごく深まって好印象でした。

Hさん: 印象に残っているのはオンラインでオフィスツアーを開催してくれた企業です。オンラインということでその場には社員さんしかいないこともあり、みんなすごくリラックスしていてリアルな執務室の様子を知られてすごく良かったと思います。

Tさん: オンライン説明会では結構チャットが重要だと思っています。そこで、説明会の最初の方で「チャットツールで質問してください」みたいなアナウンスがあるときっかけができて最初から盛り上がるな、と感じます。 ある企業ではオンライン説明会で登壇する社員さんとは別にチャット専門の社員さんを配置していたのですが、会話も拾ってくれて、すごくオープンな雰囲気を感じて好印象でした。

ネガティブな印象だったイベントについて

Nさん: 説明会の最中に担当の方が充電を忘れてイベントがブチっと強制終了してしまったことがあって、その時は率直に準備不足だな、と感じてマイナスな印象が残りました。

Aさん: 僕は面談の過程でいきなり初対面の学生同士だけで話さなくてはならない、ということがあって、戸惑いました。正直、初対面の学生同士で何を話していいかわからず苦しかったです。最初にクイズとかゲームみたいなとっかかりがあったり、グループディスカッションのように目的があったりするとやりやすかったので、学生に丸投げではなく、何かきっかけを企業側がつくってくれるといいなと思います。

ツールの選定が面談の質を左右する

実際にオンラインで就職活動をする中で企業に改善してほしいポイントなどはありましたか?

Aさん: 一番重要だと感じたのはビデオ通話ツールなどオンライン選考で必須となるツールの選定ですね。
正直、学生側が使い慣れていないマイナーなツールで、といわれると新たにダウンロードする手間が必要で、心理的ハードルも上がるし、思わぬトラブルになることもあります。

Tさん: 僕もツールを統一してくれるとありがたいな、と思います。大学でも結構先生ごとにツールが違っていて戸惑っている人も多いですね。

Aさん: お互い慣れているツールだと面談の質も上がるので、社員さんも普段から使ってみてくれるとうれしいと思います。

おわりに

今回お話を伺った4人は入社予定の業界もバックグラウンドもバラバラでしたが、皆さんオンラインでの大学生活や就職活動に順応し、環境の変化を比較的ポジティブに受け止めている様子が見受けられました。また、お話を伺う中でオンラインでの就職活動を通して、企業側のちょっとした配慮や事前準備が就職活動の中で印象や関心度を大きく変えたという感想がよく聞かれました。デジタルネイティブ世代の学生たちがオンラインという新たな形態を柔軟に受け止めるなか、企業側もさまざまなツールを活用して、事前にどういう情報があるとうれしいのか、どういうところで立ち止まりやすいのかを考慮していく必要があるのかもしれません。