新入社員の約2割が「職場で孤独を感じる」。勤続意向に影響も【新入社員の孤独に関する実態調査】
マイナビ転職が2026年4月に新卒入社した会社員(正社員)800名に実施した「新入社員の孤独に関する実態調査」。調査のなかでは、新入社員を取り巻く現状、上司や先輩との関係性、仕事のモチベーションになるもの、働きがいや勤続意向年数、給与など、新入社員のリアルが明らかになりました。
TOPICS
- 新入社員の約2割が「職場で孤独を感じる」
- 新入社員で「 働きがい」を感じている人は7割強。孤独な新入社員は「働きがい」も低め
- 孤独な新入社員の相談相手、他社の「友人・同級生」「社内の同期」など。上司先輩は低め
- 人間関係の悩み、「話しかけづらい」「職場に馴染めない」など
- 新入社員の約4人に1人が「3年以内に退職」と回答。「孤独な新入社員」「女性」「月収24万円以下」は高め
新入社員の約2割が「職場で孤独を感じる」
新入社員に「今の職場(会社)で、孤独感を感じることはありますか」と聞いたところ、「はい」と答えた人は20.1%でした。
孤独な新入社員の相談相手、他社の「友人・同級生」「社内の同期」など。上司先輩は低め
「仕事で困った時の相談相手」を尋ねたところ、全体では「社内の同期」が44.9%で最も高く、次いで「友人・同級生(他社で働く同期など)」が39.5%、「教育係・OJTトレーナーの先輩」「直属の上司」などが3割台で続きます。職場での孤独感別でみると、孤独感がある人では、「友人・同級生(他社で働く同期など)」が41.0%で最も高く、次いで「社内の同期」「親・兄弟などの家族」が続きます。「社内の同期」「教育係・OJTトレーナーの先輩」「直属の上司」が全体と比べて5pt以上低い一方、「生成AI(ChatGPTなど)」「相談できる相手はいない・誰にも相談しない」が高い傾向がみられました。孤独感がある人では、「教育係・OJTトレーナーの先輩」(21.1%)よりも「生成AI(ChatGPTなど)」(21.7%)がやや高い点が特徴的です。
人間関係の悩み、「話しかけづらい」「職場に馴染めない」など
「現在の会社での『対人関係』の不安や悩み」を尋ねたところ、全体では「業務中、みんな忙しそうで話しかけづらい・質問しづらい」が20.6%で最も高く、次いで「会話の中で使われる言葉が難しい(専門用語、ビジネス用語など)」「職場に苦手な人・どうしても合わない人がいる」が続きます。
職場での孤独感別でみると、孤独感がある人では「特に人間関係の不安や悩みはない」が7.5%であり(全体では35.9%)、9割以上が不安や悩みを感じていることが分かりました。孤独感がある人では「業務中、みんな忙しそうで話しかけづらい・質問しづらい」が43.5%で最も高く、次いで「職場に苦手な人・どうしても合わない人がいる」「仲が良い(または気軽に話せる)同僚がいない」と続きます。いずれの不安・悩みも孤独感がある人では、全体と比べてスコアが高く、特に「業務中、みんな忙しそうで話しかけづらい・質問しづらい」「仲が良い(または気軽に話せる)同僚がいない」「周りの人と上手くコミュニケーションが取れず、職場に馴染めない」では約20pt以上高い結果となりました。
孤独な新入社員、上司・先輩は「付き合い」控えめ?
続いて、「今の上司・先輩との関係性」を尋ねたところ、全体では「話しかけてくれる(雑談)」が59.0%で最も高く、次いで「話しかけやすい(雑談)」「良くない時はきちんと指摘(指導)してくれる」「尊敬すべき・学ぶべき点がある」が続きます。
職場での孤独感別でみると、「話しかけてくれる(雑談)」が42.2%で最も高く、「良くない時はきちんと指摘(指導)してくれる」(41.6%)が僅差で2番手にあがります。続いて「業務外の付き合いはしない」「尊敬すべき・学ぶべき点がある」が3割台であがります。全体と比べて「話しかけてくれる(雑談)」「話しかけやすい(雑談)」が10pt以上低い一方、「業務外の付き合いはしない」「業務で必要な報告・連絡・相談以外は干渉しない」が10pt以上高い点が特徴的です。
孤独な新入社員、上司や先輩に対して「話しやすい関係性」を期待
続いて、「理想の上司・先輩との関係性」を尋ねたところ、全体では「話しかけてくれる(雑談)」が66.8%で最も高く、次いで「話しかけやすい(雑談)」が61.0%、「尊敬すべき・学ぶべき点がある」「褒めてくれる」「なんでも相談できる」「良くない時はきちんと指摘(指導)してくれる」が4割台で続きます。
職場での孤独感別でみると、「話しかけてくれる(雑談)」が72.0%で最も高く、次いで「話しかけやすい(雑談)」「尊敬すべき・学ぶべき点がある」など上位は全体と同様の傾向でした。一方「結果だけでなくプロセスもチェックして指摘・指導してくれる」「ランチ/飲み会に誘ってくれる」「なんでも相談できる」など多くの項目で全体と比べてスコアが高く、業務中の細やかなサポートおよび業務外での関わりのスコアが高い結果となりました。
上司・先輩の行動で嬉しかったこと、「話しかけてくれる」「褒めてくれる」
続いて、「上司・先輩の態度や行動で嬉しかったこと」を尋ねると、全体では「話しかけてくれる(雑談)」が57.8%で最も高く、次いで「話しかけやすい(雑談)」「褒めてくれる」が3割前後で続きます。
職場での孤独感別でみると、孤独感がある人では「話しかけてくれる(雑談)」が53.4%で最も高く、次いで「褒めてくれる」「尊敬すべき・学ぶべき点」「良くない点はきちんと指摘(指導)してくれる」などが2割台。全体と比べて「話しかけやすい(雑談)」「OJT担当であるなど、相談していい相手であると明確」「なんでも相談できる」が5pt以上低い一方、「多くを求めすぎない/期待しない」が5pt以上高いという結果となりました。
また、「新入社員が嬉しかったこと」と、「管理職の悩みと実態調査」(2025年マイナビ転職実施)で管理職に尋ねた「管理職が意識してやっていること」を比較したところ、管理職が意識してやっていることの上位にも「(新入社員から)話しかけやすい(雑談)」「褒めてくれる」などは入っていました。
対して「(上司・先輩から)話しかけてくれる(雑談)」は新入社員の6割が期待している一方、意識して実施している管理職は約3割であることがわかります。また「プロセスなど細かな点は口出しせず任せてくれる」という新入社員からの期待があまり高くない点で、管理職側が意識して実施している項目もみられ、新入社員をはじめとする若年社員との関係構築では、「相手がどのような接し方を期待しているのか」についての目線合わせを行うことが重要と考えられます。
上司・先輩に感じること「声をかけるタイミングに迷う」
続いて、「上司・先輩とのコミュニケーションにおいて感じていること」を尋ねると、全体では「相手の状況が見えず、声をかけるタイミングに迷う」「相手が忙しそうで、声をかけるのを遠慮してしまう」が約4割でトップ2であり、次いで「誰に相談すればいいか迷うことがある」「『初歩的なことを聞いて大丈夫か』と不安になる」が約3割。
職場での孤独感別でみると、孤独感がある人ではほとんどの項目で全体よりスコアが高く、「誰に相談すればいいか迷うことがある」「相手の状況が見えず、声をかけるタイミングに迷う」「相手の雰囲気によって、少し話しかけづらい」など相談相手に迷う点、および「自分の状況や困りごとをうまく説明できない」「何が分からないか整理できず、相談をためらう」といった相談の仕方についても、全体と比べて10pt以上高いことから、相談しやすい関係性づくりと合わせて、相談しやすい仕組みづくりも重要と考えられます。また孤独感がある人では「ランチや移動中など、ゆっくり話せる時間がある」「相談した後も、上司や先輩が気にかけてくれる」で全体と比べてややスコアが低く、気軽に相談できる場が少ない様子が窺えます。
新入社員の約4人に1人が「3年以内に退職」と回答。「孤独な新入社員」「女性」「月収24万円以下」は高め
続いて、新入社員に「今の会社で何年くらい働く予定か」を尋ねたところ、「3年以内」と答えた人は28.0%で、およそ4人に1人が「3年以内に退職する」と考えていることがわかりました。また職場での孤独感別でみると、孤独感がある人では「3年以内」が41.6%と、孤独感がない人(23.3%)と比べ約20pt高く、勤続意向において差が開く結果となりました。孤独感がない人では、「10年以上」が31.1%で、比較的長期勤続を見据えている様子が窺えます。
ほか、性別では、「3年以内」と答えた人は男性で24.5%、女性が31.5%という結果になりました。女性の方が今の会社で長く働くイメージを持っていない様子です。月収別では、月収が低いほど勤続意向が低い結果になりました。なお、「キャリア危機に対する意識調査(2025年・マイナビ転職)」でも、現在の仕事で働き続けられなくなる「キャリア危機」の不安材料のトップに給与が上がっており、生活のインフラとも言える月収は働き手にとって重要であることがうかがえます。
当記事で掲載した内容のほか、「長く働かない理由」「望むコミュニケーション手段」「職種別の現在の月収」など、さまざまな調査内容をご紹介しています。
【総評】
新入社員は、企業の成長を担う大切な存在です。しかし、今回の調査から、入社後数カ月の新入社員の約2割が孤独感を感じている実態が明らかになりました。特に孤独を感じている人は、仕事で失敗や困りごとがあっても相談相手が見つからず、結果として働きがいを感じにくい状況にあることが分かりました。また、そのような人ほど現在の会社での勤続意向も低い傾向も見られました。新入社員がのびのびと育つ環境であること、社員一人ひとりのエンゲージメントを高めることは、組織や企業の成長に欠かせないポイントといえるでしょう。
企業は定期的な1on1などを通じて「相談しても大丈夫」と思える環境を整備することに加え、同期同士の交流機会の創出やコミュニティ形成を支援するなど、人とのつながりを促進する仕組みづくりが求められるのではないでしょうか。また、OJT担当者を明確にするなど、現場任せにせず、組織として新入社員や若手社員を支える体制の構築も重要と考えられます。
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【調査概要】マイナビ転職『新入社員の孤独に関する実態調査』
○調査期間/2026年6月17日(水)~6月19日(金)
○調査方法/2026年卒の新入社員を対象にWEB調査を実施
○有効回答数/800名(内訳:22歳~23歳の男性400名、女性400名)
※調査結果は、端数四捨五入の都合により合計が100%にならない場合があります。
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【調査に関するお問い合わせ先】
株式会社マイナビ
ライフキャリア事業本部 サイト広報戦略部
Email:mt-brand@mynavi.jp
- 調査・データ 更新日:2026/09/28
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