27年卒の価値観を読み解く~初任給からキャリア観まで~
まず初めに、初任給について見ていく。
2027年卒大学生キャリア意向調査8月<インターンシップ・キャリア形成活動>で「初任給」の額が応募するか否かに影響するかを聞いてみたところ、86.8%が「影響する」(「非常に影響する:34.4%」+「やや影響する:52.4%」)と回答した。
直近の傾向を見てみると、26年卒では87.1%(「非常に影響する:32.3%」+「やや影響する:54.8%」)、25年卒では83.9%(「非常に影響する:27.0%」+「やや影響する:56.9%」)となっていた。【図1】
次に、欲しい初任給の額を見てみると、27年卒で最も多かったのは「25~26万円未満」が26.5%となっており、26年卒では「20~21万円未満」が18.2%で最多、25年卒でも「20~21万円未満」が24.4%で最多という結果になっている。【図2】
これらの結果から、応募において初任給の額が「非常に影響する」が年々増加しており、初任給への重要度と期待は高まっていることが分かる。また、最低限ほしい初任給の額も上昇しており、物価高や社会保険料の増加といった環境変化を背景に、金銭面での将来不安を抱える学生が多いことが示唆される。
2027年卒大学生キャリア意向調査8月<インターンシップ・キャリア形成活動>で「初任給」の額が応募するか否かに影響するかを聞いてみたところ、86.8%が「影響する」(「非常に影響する:34.4%」+「やや影響する:52.4%」)と回答した。
直近の傾向を見てみると、26年卒では87.1%(「非常に影響する:32.3%」+「やや影響する:54.8%」)、25年卒では83.9%(「非常に影響する:27.0%」+「やや影響する:56.9%」)となっていた。【図1】
次に、欲しい初任給の額を見てみると、27年卒で最も多かったのは「25~26万円未満」が26.5%となっており、26年卒では「20~21万円未満」が18.2%で最多、25年卒でも「20~21万円未満」が24.4%で最多という結果になっている。【図2】
これらの結果から、応募において初任給の額が「非常に影響する」が年々増加しており、初任給への重要度と期待は高まっていることが分かる。また、最低限ほしい初任給の額も上昇しており、物価高や社会保険料の増加といった環境変化を背景に、金銭面での将来不安を抱える学生が多いことが示唆される。
2027年卒 大学生キャリア意向調査(11月)<インターンシップ・キャリア形成活動>で、新卒で入社する会社で何年ぐらい働きたいかについて聞いたところ、「特に決めていない、わからない」が35.5%で最多となり、次点は「定年まで」で22.5%となっている。同様の傾向は25年卒・26年卒でも見られ、「特に決めていない、わからない」が最多で、「定年まで」が続く結果となった。【図3】
「特に決めていない、わからない」が最多だった点については、近年、転職市場の活性化やスキルアップを目的としたキャリアチェンジの一般化などにより、“一社に長く勤めることが必須ではない”という価値観が広がっていることが背景にあると考えられる。
一方で、「定年まで」という回答も次いで多かったことから、学生は長期雇用を「生活基盤の安定」を保証する手段として捉えており、一社で腰を据えて働くことによる安心感や将来設計のしやすさを重視する層も一定数存在すると推察される。
「特に決めていない、わからない」が最多だった点については、近年、転職市場の活性化やスキルアップを目的としたキャリアチェンジの一般化などにより、“一社に長く勤めることが必須ではない”という価値観が広がっていることが背景にあると考えられる。
一方で、「定年まで」という回答も次いで多かったことから、学生は長期雇用を「生活基盤の安定」を保証する手段として捉えており、一社で腰を据えて働くことによる安心感や将来設計のしやすさを重視する層も一定数存在すると推察される。
2027年卒 大学生キャリア意向調査(11月)<インターンシップ・キャリア形成活動>で、応募時に「最初の勤務地」が限定されていると応募意欲が高まるかについて聞いたところ、最も多かった回答は「他の条件によるが、多少は応募意欲が高まると思う」が45.2%となった。25年卒、26年卒でも同様の結果となっている。【図4】
また、入社後の転勤(働く場所が変わること)について、現在の考えに最も近いものを選んでもらったところ「転勤はしたくない」が34.5%で最多となった。転勤を避けたいという傾向は年々高くなっており、従来の転勤を伴うことを前提とした採用モデルが、学生の期待と乖離しつつある可能性が高い。【図5】
また、転勤があることによって、結婚やパートナーとのライフプランが不安定になることへの懸念も考えらえられ、住宅購入や子育ての計画を難しくするだけでなく、パートナーのキャリアにも影響を与える可能性がある。こうした要因が、学生にとって心理的な不安材料となっている可能性が考えられる。
また、入社後の転勤(働く場所が変わること)について、現在の考えに最も近いものを選んでもらったところ「転勤はしたくない」が34.5%で最多となった。転勤を避けたいという傾向は年々高くなっており、従来の転勤を伴うことを前提とした採用モデルが、学生の期待と乖離しつつある可能性が高い。【図5】
また、転勤があることによって、結婚やパートナーとのライフプランが不安定になることへの懸念も考えらえられ、住宅購入や子育ての計画を難しくするだけでなく、パートナーのキャリアにも影響を与える可能性がある。こうした要因が、学生にとって心理的な不安材料となっている可能性が考えられる。
今回の調査から、27年卒の学生は企業選びにおいて「給与」「勤務地」「キャリア形成」「情報の透明性」を総合的に重視していることが明らかになった。初任給は依然として強い影響力を持ち、希望額は年々上昇していることに加え、物価高や社会保険料の増加など、将来の生活に対する不安によって、勤務地や転勤に関する意向もより安定性を求める声が強まっていると考えられる。
ただし、学生が求める条件や価値観は多様化しており、企業側が用意する環境と学生が望む環境を丁寧にすり合わせることが、入社後の定着やエンゲージメント向上につながるといえる。
本調査が、次世代の採用戦略を考える一助となり、企業と学生双方にとってより良いキャリア形成のきっかけとなることを願っている。
ただし、学生が求める条件や価値観は多様化しており、企業側が用意する環境と学生が望む環境を丁寧にすり合わせることが、入社後の定着やエンゲージメント向上につながるといえる。
本調査が、次世代の採用戦略を考える一助となり、企業と学生双方にとってより良いキャリア形成のきっかけとなることを願っている。
- 人材採用・育成 更新日:2025/12/26
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