キャリアの方向性が決まっている学生は45.3%。学生が後期に力を入れて取り組みたいことは「大学の勉強」/大学生低学年のキャリア意識調査8月(28・29年卒対象)
後期に力を入れて取り組みたいことは「大学の勉強」
学年があがることで「キャリア形成活動」への意欲に差が見られた。
この夏休みに最も力を入れて取り組んだことを聞いたところ、学年に関わらず「アルバイト」という回答が最も多かった。加えて学年による差が最も大きかったのは「キャリア形成活動(8.4pt差)」であった。【図1】
続いて、後期に力を入れて取り組みたいことを聞くと、最も回答の多かったものは「大学の勉強」であった。また、夏休みに力を入れて取り組んだことと同様に、学年での差が最も大きかったのは「キャリア形成活動(24.0pt差)」であった。【図2】図1,2から示されるように、学年が上がることによってキャリアへの意識が高まっていることがわかる。
キャリアの方向性が決まっている学生は45.3%
キャリアを意識し始めたタイミングは「高校時代」が最多
キャリアの方向性が決まっているかどうかを聞いたところ、決まっている※と回答した学生は45.3%であった。【図4】
※キャリアの方向性が決まっている:「具体的に決まっている」「どちらかといえば、決まっている」の合計
キャリアを意識し始めたタイミングについては、文理を問わず「高校時代」が最も多かった。一方で、「大学生になってから」と回答した学生も一定数おり、理系では19.3%、文系では27.8%にのぼる。これらから、大学での学びや経験が学生の将来に対して肯定的な影響を与えていることがわかる。【図5】
志望大学を決めるにあたって重視したことは「学習内容」
志望校を決定する際に重視したポイントについてたずねたところ、文理を問わず最も多かったのは「学びたいことが学べるか」であった。【図6】これは、進学先を単なる進路選択ではなく、自分の興味関心や将来の目標に直結する学びの場として捉えている学生が多いことを示している。
また、文系学生の方が高い割合で「自分のキャリアに役立つかどうか」を重視しており、将来の職業や社会での活躍を意識した選択をしている様子がうかがえる。文系科目については職業選択に直結しない科目も多く、そういった職業選択の幅広さが反対にキャリア意識の高さへとつながっているのかもしれない。
一方、理系学生では「学費が安いか」を重視する傾向が強く、経済的な側面を含めた現実的な判断がより強く働いている可能性がある。
- 調査・データ 更新日:2025/10/21
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