経営と人材をつなげるビジネスメディア

MENU CLOSE
1 ty_saiyo_t03_comprehension_210506 column_saiyo c_businessskillc_mensetsutechnicc_c-mensetsu

ポイントは「構造把握力」と「想像力」の有無?応募者の「理解力」を判断する方法

/news/news_file/file/thumbnail_column-457.png 1

「知識」


があるかどうかです。

数学の問題に例えるのであれば、定理をたくさん知っている人は、その定理に問題を当てはめて考えることで問題の本質を早く理解することができ、解くスピードを上げることができます。似たような問題をたくさんやっていれば、「あ、この問題は、以前のあの問題に似ている」と、その時の論理の筋道や結論を参考にすることができます。
もう一つ、理解の速さに関係している能力は、

「対象の構造を把握する力」


です。「構造」とは捉えたい物事の「骨組み」、つまり重要な要素の間の因果関係などの関係性のことです。理解しなければならない対象は、たいていの場合、ノイズ(雑音。本質とは関係のない情報)がたくさん入っています。

このノイズを取り除いて、重要な骨子のみを取り出す力があれば、早く「骨組み」を理解することができます。この力を高めるためには、対象の細部にこだわり過ぎずに、全体像をつかもうとすることが必要です。

小さいことに囚われてしまうと、対象の一部に留まりすぎることになります。人間には認識や記憶の限界があり、一定の時間に覚えておける量は決まっています。ですから、あまりに長く細部にこだわると、前のことを忘れてしまい、全体像の理解の障害となります。
ここで言う

「対象の構造を把握する力」


とは、頭の中に理解したことをイメージする力のことです。相手が言っていることを、単に言葉のレベルだけで考えるのではなく、イメージをすることで、自分の理解が正しいのか、的確なのかがわかります。

例えば、「昨晩は一人で、たこ焼きを500個買ってきて、一口で食べました」という文章は、もちろん文法的には何も問題はありません。しかし、超マイクロたこ焼きなどでもない限り、現実にはこんなことはありえません。つまり、「おそらくこの理解は間違っている」のです。5個を500個と聞き間違えたか、「一口」が「一気に」の意味であったか、ともかく何か誤解があったのでしょう。

そう思えるためには、言葉のレベルではなく、それを映像や音声の状態までイメージすることが必要です。上の文章をイメージしてみれば、すぐに「そんなバカな」と思えることでしょう。そう思えないのであれば、想像力がないか、相手を理解しようとする気がないのでしょう。
 
  • 人材採用・育成 更新日:2018/09/18
  • いま注目のテーマ

RECOMMENDED

  • ログイン

    ログインすると、採用に便利な資料をご覧いただけます。

    ログイン
  • 新規会員登録

    会員登録がまだの方はこちら。

    新規会員登録

関連記事