調査結果
2011.5.10
■ 東日本は半数近く出身国に帰国したが、全国では7割以上が日本に留まっている。
回答のあった留学生については、4月下旬時点で96.7%の学生が日本国内にいる。うち東日本では41.7%が「震災で一旦帰国したがすでに日本に戻っている」であり、「今後日本に戻る予定の時期」と合わせても、まだ日本に戻っていない学生が今後日本に戻る可能性は高いと考えられる。
出身国別に見ると、韓国は48.3%、台湾は33.3%が一旦帰国したが、すでに日本に戻っている。中国は西日本に占める割合が78.6%と圧倒的に高いため一概に言い切れないが、78.5%が震災の前後とも帰国していない。東アジアの外国人留学生採用を検討する企業にとっては心強い数値である。
■ すでに学部4年生、院2年生となった学生の「卒業」「就職」意思は固い。
卒業の意思については、ほぼ全員が卒業する予定、就職意思については「もともと日本で就職するつもりだったし、今後も日本で就職したい」が全体で90%を超えた。来日して最終学年となった今、震災の影響で卒業・就職を諦める割合は、国籍を問わず低いと言えそうである。また「もともと日本以外で就職するつもりだったが、今後は日本で就職したい」という学生が東日本では全体よりも高い8.3%おり、設問(13)の自由記述の内容などを参照すると、震災の結果、日本の良さが再認識できた、覚悟が固まったという学生も一定数いると思われる。
■ エントリー、セミナー、選考(面接など)は、日本人学生に比べると少ない。
東日本、西日本で比較すると、セミナー、選考(面接など)についてはやや東日本の学生が進んでいる。しかし、2012年卒マイナビ学生就職モニター調査の累計数値では、4月末時点での平均社数がそれぞれ(1)エントリー:81.0社、(2)セミナー:22.3社、(3)選考:7.8社であり、外国人留学生の平均値はかなり少ないと言える。今回の震災とは関係なく、外国人留学生に関する採用情報が少ないことは彼らの懸念としてよく言われるが、設問(13)の自由記述などからも、震災の影響で外国人留学生の採用数が減ることを心配する声が多い。ここでも被災地域の学生同様に、積極的な情報提供が求められる。
■ 今後「日本への留学生は減ると思う」44%。震災は後輩達の来日に影響。
今後、日本への留学生の増減予測では全体で44.1%が、東日本では51.9%が「今後日本への留学生は減ると思う」と回答した。理由としては中国・韓国を中心に「親・家族の意見」や「出身国での報道」といった今回の震災に関連する回答と、「不況・円高の影響」や「留学支援制度の変更」といった回答に大別された。
■ 日本での就職に前向きな意見が多く、外国人留学生採用を検討する企業にとってはチャンス。
今回の震災について、自身の留学や就職に関する心境を見ると、そもそも日本への興味や日本での就職意欲を持った学生が現在日本国内で就職活動しており、震災の影響で不安を抱えるものの、それを乗り越えたいという前向きな回答が多かった。日本に留まって就職活動を行っている留学生は意欲が高く、企業にとって採用のチャンスと言えそうである。

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調査概要
| 調査名 | 震災後の外国人留学生の就職について |
| 調査期間 | 2011年4月19日(火)〜4月26日(火) |
| 調査方法 | 4月19日時点のマイナビ2012会員にWEB DMを配信 |
| 調査対象 | マイナビ2012登録学生のうち「外国人留学生の採用情報を希望する」学生 |
| 有効回答数 | 238名 |




